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弾丸バスツアー 【J1第26節:vsコンサドーレ札幌】


 えーと、九州で生まれて育った鳥脳ですが、実は九州の中で鹿児島だけ行ったことのない土地だった(佐賀は通った事ならある)。その鹿児島で我がトリニータが試合をするというのであれば......そりゃ行かなあかんですな。ということでトリニータvsコンサドーレin鹿児島に行ってきたので報告。

 あまり九州の実情を知らない方の為に説明しておくと、トリニータが本拠地としている大分県っちゅうのは九州の本道から外れている(裏九州とでも表現するべきか)。多分大分を知らない方がイメージする九州ってのは福岡-長崎-熊本-鹿児島が担当してて、実際のところ大分県は九州っぽくないのは事実だと思う。多分文化圏的にも瀬戸内の方に影響されている部分が多く、言葉も熊本-福岡よりも広島に近いんじゃなかろうか。
 九州の本道は交通の便もよく福岡から熊本、鹿児島への移動なんかもJR(九州新幹線もあるし)とか高速とかなにかと移動しやすいのに、大分から鹿児島への移動となると途端に不便になる。今回の鹿児島決戦に向けていろんな旅行社がツアー(これでも朝の移動は大分からいったん博多まで移動して九州新幹線を利用という面倒な企画だったのだが)を企画しておりましたが大半はバス移動(魅力は価格面)。JRが企画していたJRを利用するツアーに当初申し込もうと思っていたのだが、あっという間に定員に達したとの事。しょうがないのでトリニータ後援会主催のバスツアーに決定(お一人様\5500也)。

 大分から鹿児島までだいたい目安は6時間。13:00キックオフの試合を目指すと朝6:00に大分駅前出発というスケジュール......ええ、ええ早起きしましたともさ。AM:5:30には大分駅前に到着。車を駅前の駐車場へ停める。こんな時に「Viva!田舎」と思えるのが駐車場の安さ。ほぼ駅の隣に停めて1日max\1000という低料金.....東京じゃ\1000だと2時間も停められないっしょ。

 計画通りam6:00には大分駅前を出発。話によるとこの日大分からバスが30台くらい鹿児島に向かったらしい....ナビスコ杯決勝の件といい今年のトリニータは大分県の経済効果に寄与していると確信。
 休憩を挟みながら鹿児島へ向かう中、僕らの乗ったバスでビンゴ大会が始まる。各種ツアーの中からトリニータ後援会主催のものを選んだのはこれが理由。後援会ならではの選手の愛用品が景品となったりするのが魅力、しかも狙い通り今回は同行者(チーム鳥脳5名)のうち一人が「高松選手愛用サイン入りスパイク」をゲット!もう一人は「ウェズレイサイン色紙」、残り3名は非売品選手ポストカードをしっかりとゲット(まぁほぼ全員に景品はいきわたる)。試合を前に既に「もと取った」と満足。
 バスは予定より少し早く11時40分くらいには会場である鹿児島県立鴨池陸上競技場に到着。

南国風景と桜島

 「ほほーっあれが桜島ですか」なんぞとキョロキョロとあたりを見回すイナカモノ一人。思った以上に桜島って大きいというか高いのにびっくりしたのは内緒の方向で。
 (写真注:大分以上に南国イメージ(笑)、このフェニックス並木の向こうで雲に隠れているのが桜島。判りにくい写真でスマソ)
 バスツアー料金とは別に頼んであったお弁当(\600也)をビールでおなかを満たす。このお弁当もありきたりの幕の内弁当じゃなく、大戸屋のお弁当だったのもグッジョブだったといわざるをえん。


 さて試合開始。大分の布陣は以下の通り。

 デカモリ  ウェズレイ

  夢生
慎吾    高橋

 ホベ  エジ

藤田  大海  深谷

  下さん

 前節で爽やかヤクザぶりを発揮した森重が警告累積で出場停止。森重の位置には大海がスライドし、左DFに藤田を持ってきた。ベンチは清水・コバヒロw・こばりょう・哲平・清武2号・高松・前俊。
 対するコンサドーレは攻撃の要ダビィと守備の要箕輪がお休み。他のDF陣もメンバーが揃わない模様でディビッドソン 純マーカスなんぞがDFの右サイドを担当していた。

 きつい日程のせいもあるのかトリニータは序盤から動きがいまいち。コンサドーレが高めのDFラインから猛然とプレスをかけるせいもあり、攻めの形を作れない状況が続く。前半はグダグダ状態でスコアレスドロー。
 現在のところJ1最下位に位置するコンサドーレ札幌の三浦監督は試合前に「森重不在がキー」と判断し、セットプレーなどと練習をしていたという記事を読んだが、ほかにもトリニータ対策と思われる動きを見せていた。具体的にはトリニータのDFのストロングポイントは徹底したマンマークによる守備の連動なのだが、コンサドーレは1トップ気味にアンデルソンを高めに張り付かせ、少し引き気味の2シャドーが前後に揺さぶりをかける動きをみせていた。この前後の揺さぶりで他のDFがシャドーにつくのか、距離をおくのかの判断を曖昧にしラインのコントロールを上手に行えなくなるような狙いだったと思う。真ん中がいつもの森重ではなく大海だったことでかなり有効な手段となったいた。これまでの形を壊さず真ん中藤田、左大海のほうが案外と巧く守れた気もするが......(真ん中を藤田に任せる恐怖心は別問題としてだけど)。

 後半開始とともに徐々にトリニータもボールが回るようになり、少しずつ優位な形に持っていけるようになる。
 後半12分。相手のクリアを夢生がミドルシュート!ポストにあたり跳ね返ったところに「何でそんなところにエジがっ」と陵南の田岡監督のように叫んでしまう(スラムダンク好き以外は判り辛くすんません)ようにエジがゴールへ押し込みトリニータ先制1-0!
 いや試合を観戦してて「あー...この試合貰ったな」と正直思った。多分このまま1-0で勝っちゃうんだろうなと。その考えはまるでルノアールのココアのように甘かったのだ。
 
 後半22分。セットプレーからの展開でアンデルソンへ縦パスを通されてしまう。いつもならしっかりと縦へのパスの有効線はしっかりと切っているはずなのに.....集中してなかった?GKと1対1となりアンデルソンは頭でループ。GK下さんはもうとりあえずジャンプするしかない状況で決められ1-1。これはチーム全体のミスだよなぁ....トホホ。
 密かに狙っていた公式戦連続無失点もこれで途切れた。

 「エー最下位相手に引き分けかよ」と思い始めた後半42分。カウンターっぽいチャンスからウェズレイがエリア直前でファールを貰う。少し近すぎる位置なのだがこれをウェズレイが直接叩き込み土壇場でトリニータ勝ち越し2-1。
 これこそこの試合貰ったと確信したのだが、これも羊羹1本かぶりつきのように大甘(しつこい?)。ここから試合はジェットコースター的な展開となる。

 試合終了直前に勝ち越されたコンサドーレはパワープレー。ロスタイムの4分を消化しきろうという頃FKを献上。コンサドーレは全員が上がる。トリニータのクリアは距離が足りず途中出場のコンサドーレ西 大伍に綺麗に決められてしまう.....orz。トリニータ痛恨の失点2-2。まぁこのシュートは相手が見事だったなぁ。
 ピッチに倒れこむトリニータDF陣....もうロスタイムもほとんどない状況でトリニータの選手は心が折れなかった。
 最後の攻撃でコーナーキックをゲット。慎吾の蹴ったボールは相手にはじき返されるも高松がシュート、これもはじき返されたところにエジミウソォォォォォン!!!!
 本当にラストプレーでトリニータ執念の勝ち越し点を奪い取り見事勝利!これで公式戦17試合無敗となった。.....こんな心臓に悪い試合はこれで勘弁してほしいもの、これなら1-0でヒヤヒヤしてるほうがまだマシと思えるほどだったなぁ。以下短評。
試合終了後選手挨拶
【トリニータ選手】: 下川:失点は下川だけの責任ではない。が、しかし前半バックパスの処理の件は.....いつもはあんなに足使いたがるのに何でこんな時手を使う? 深谷:責めるほどではないが多少のミスあり。 大海:慣れぬ真ん中で札幌の攻撃に苦慮。故郷に錦を飾れた? 藤田:藤田のDFラインはやはり恐怖感あり。できればボランチ・サイドで使いたい(DFラインコバヒロwの方がもっと怖い?) ホベ:若干まだ足の具合が悪そうだが十分合格点の働き。 エジ:トリニータの魂としか例えようがない。攻守に貢献。 高橋:良いプレーもチラホラ見え出してだんだんと昨年の調子が戻ってきたかも。 慎吾:攻守をきちんと組み立てた。 夢生:まだ怪我の影響が若干残っているがシーズン前半の好調さが徐々に戻ってきている気がする。 ウェズレイ:キチンと攻撃面で周りをコントロール。惜しいシュートが何本か。FKは見事の一言。 デカモリ:ウェズレイの攻撃意図を段々と飲み込めてきたか。面白い攻撃パターンがいくつかあった。 高松(←デカモリ):徐々に試合感を取り戻す。クロスバーをかすめるモサ松らしいシュートは惜しかった。 清武(←ホベ):プレーの質は高いと思うがあまり見せ場なし。 哲平(←夢生):あまりプレーに絡めず。 【コンサドーレさん達】: ※慰めにも何にもならないのは判っているけど、トリニータとコンサドーレの差は多分ほんの少しだけ何かが足りないだけなんだろうな。 ※プレデターに似ている気がするクライトンが何気に良い人で好感。トリニータとコンサドーレの小競り合いでは確実に間に入ってなだめ役。もしこのままコンサドーレが降格するのであれば他チームででもJ1で見たい選手ではある。 ※J1最北の地から最南で戦う為にサポーターが40~50人程。その行動に尊敬の念を抱くが、声援でハンドマイクを使うのは邪道のような気がする(まぁ常時じゃないし言いがかりかもしれないけど)。 【その他×××】: ※この日のニータンは「大分国体ルック」.....国体なんて当事者の県以外は興味がないと思うけどなぁ。 ※シャムスカのコメント「今日は自分がプレーしたかのように疲れました。このような試合に耐える心臓を持っていれば、いつも帰国したときにうける心臓の検査をしなくてすみます(笑)。」  多分あまりの嬉しさにいつもの「難しい試合になるのは判っていました」テンプレートの使用を忘れる。 ※この日の観客9,376人........たぶん半数以上は大分からやってきた大分県民とみた。 ※ちと真面目モードで....この日のようなプレーをしているようでは優勝なんかとうてい無理とみた。3-2という結果は見応えのあるナイスゲームではなく、所謂馬鹿試合だったと思う。本当に優勝を狙えるチームならば1-0もしくは2-1できちんと終わらせられる筈。 ※勝ったから良かったようなもののこれで引き分けとか負け試合だったら、帰りのバス6時間は苦痛だったろうなぁ。 ※ハーフタイムにSpoNavi+で「蹴導’s eye-捨て奸-」を書いている蹴導さんと会う。「大分押されてますね」と冷静に言われ「グダグダだけど最後にゃ勝ちますよ」と口惜しまぎれに言い放って別れる。蹴導さん、こんなおっさんで悪かったなっ!(嘘)。トリニータでもコンサドーレでもない派手なレプリカがカッコ良かったっす。  帰りのバス車中にて宿敵お犬様ことジェフがグランパスに勝利するの頻繁に携帯でチェック。このまま大分が首位に立ち続けることは多分ないとは思うが、先週末に引き続き暫定でも首位にいることの喜びを噛み締める。  もしタイムマシンがあって昨年の今頃に戻り「来年の今頃トリニータが首位でジュビロが自動降格圏内」って言っても信じてもらえんだろうなぁ。

大分トリニータ2008 7976800819932404986

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