【選手名鑑】:エジミウソン・アウベス #5
http://lovetrinita.blogspot.com/2008/07/5.html
えーと気が向いたときしか更新しないトリニータ選手名鑑のコーナーがやってきました。今回のお題は怪人エジでございます。
エジミウソンの誕生日は1976年2月17日。という事は今年御歳32歳。1997年ブラジルのCAジュベントスを皮切りにトリニータを含め9つのチームを渡り歩いた苦労人。トリニータが残留危機になると助けにやってくるイメージが強い。トリニータでのプレー期間は以下の通り。
第1期:2003年10月~12月
第2期:2005年7月~2006年
第3期:2007年7月~現在
2003年はまだ2ステージ制だったのだが「2ndステージ最小失点で最下位」という怪しい記録を立てた時期。この年は辛くも年間順位14位で残留。
2005年はシーズン開幕と同時に最下位争い参入。当時の監督皇甫官解任後シャムスカ就任となる前に再加入。後半戦のシャムスカマジック炸裂の立役者でもあった。
2007年もシーズン当初新たなるステージに向かうためエジミウソンをはじめとする中盤を刷新するもやってきたマラニョンがグダグダ状態で機能せず下にはFC横浜しかいないという状態に。ここでも7月から呼び戻された以降のゲームでJ1残留の原動力となっていた。
こうやって冷静に書いてみると、このエジミウソンの首を2度切ったトリニータのフロントはアホちゃうかと思うのだが、再び呼び戻せる面の皮の厚さはある意味見事としか言いようがない。
またエジも普通なら断ってもよさそうにも思えるが、オファーの都度ホイホイ大分に舞い戻ってくれるのは大分という地とトリニータというチームと高松を愛してくれている証拠だと思いたい。
プレースタイルを4文字熟語で例えるとするならば「縦横無尽」「神出鬼没」あたりが妥当か。とにかく中盤の底で相手の攻撃の芽をつんだかと思いきや、いつの間にか前線まで駆け上がりラストパスやミドルシュートを放つ。一転相手チームのカウンターを受けると守備ラインまで猛烈なスピードで戻り相手にスライディングタックルをかます。
ここの要素を着目すると決して技術的に上手な選手じゃないんだと思う。ドリブルなんか妙に不安定で、偶にドリブルしてるボールを追い抜いちゃったりしちゃうし、結構ボールを持つとハラハラドキドキではあるが簡単にはボールを取られない不思議な選手でもある(高松あたりがこのドリブルを見習っていそうで怖い)。
但しゲームの勘所や2ndボールのこぼれる位置などサッカーに関する嗅覚が異様に優れている。表現が曖昧で申し訳ないのだが「サッカーを知っている」という感じなのだろうか。
トリニータの怪人エジがサポーターに好かれる理由の一つはその「異様なまでの明るさ」である。練習中やプライベートでも常に笑顔を振りまき笑いを取っている姿勢はアットホームで定評のあるトリニータというチームの雰囲気の中でしっかりと溶け込んでいる。そんなお茶目なエジのエピソードを一つ(本来なら記事を掲載した大分合同新聞へリンクを貼るべきなんだけど、HP上ソースが残っていない為全文を転載)
(大分合同新聞より引用)
トリニータおもしろ日記(引用終わり)
エジにパクリ疑惑
底抜けに明るいMFエジミウソンに「ペアルック疑惑」が持ち上がっている。
最初の被害者はMFホベルト。全く同じTシャツをエジミウソンが着ていた。
「エジのTシャツは、おれが先に買ったんだ」とまねをされ、不満そう。
第2の被害者はGK下川誠吾。同じ黒のポロシャツをエジミウソンが着て練習場に来た。
満面の笑みを浮かべるエジミウソンを見て
「胸のマークの色が違うことだけが救い」とポツリ。 第3の被害者は西山哲平。色違いのボーダーシャツを着るはめになった。
エジミウソンはパクリ疑惑に対し
「偶然。知らなかった」と潔白を主張。
しかし、西山は「絶対にうそ」と親友のいたずら心を見透かしていた。
そんな悪戯好きのエジと仲良しなのがトリニータの大黒柱・高松大樹。年齢も国籍も違う二人だけれど、一部では「愛し合っている」とまで表現されるほどの仲良し。エジが取材を受けていれば背後で高松が笑わせようとしかけ、高松がインタビューを受けていれば背後でエジもちょっかいを出す。
2006年のラストホームゲームで最後に選手が九石ドームを挨拶で1週している時、マイクを奪い「タカマチューダーイーキー」とずーっと高松の応援歌を歌い続けていたエジが印象的だった。昨年のトリニータ再々加入も高松が口添えをしたらしいし、7/2に行われたナビスコ準々決勝でのFC東京戦で高松が怪我から復活し出場した試合ではエジが決勝ゴールを決め
「自分でゴールを決め、自分の家族(と変わらない高松が)戻った試合でチームも勝った。こんなうれしいことはない」とコメントしていたナイスガイである。
エジミウソンがトリニータのサポーターに好かれるのはこうした「チーム(及び高松)に対する愛」がいつも感じられるからなんだろうなぁ。
ねぇエジ...エジが高松を愛しているみたいにトリサポもエジを愛しているよ。
【追記】:
昔やっていた「WinningGoal」というトリニータ応援のローカル番組で、エジミウソンが寿司屋修行をするコーナーというか企画があったのだが、あれってYoutubeあたりで動画が残っていないのかな。昔どっかで見た記憶があるのだが。もし知っている人がいればコメントに残してくれると嬉しい