前田のトリニータ初ゴールで裏天王山に勝利!(後編)【J1第31節:vs大宮アルディージャ】
http://lovetrinita.blogspot.com/2007/11/j131vs_12.html
前記事からの続き
さてさて試合報告です。
大分のスタメンは以下の通り
山崎 高松
鈴木 梅崎 藤田
ホベルト エジミウソン
上本 森重 深谷
西川
J's Goalの試合レポート、監督・選手コメント他はこちら
立ち上がり満員(?)の観客の声援を背中に大宮が攻勢に出る。開始直後3分、大分の不用意なファールからのFKがいったん大分のディフェンスに当たるもこぼれた先が大宮MF小林慶の足元へ。見事なミドルが決まりあっさりと大宮アルディージャが先制。NACK5スタジアム大宮の記念すべき初ゴール。小林慶行って前ヴェルディにおった選手やね....ってもう32歳か...。
このゴールはトリニータの誰も責められない。それくらいどうしようもないハードラックな失点だった。しょうがねぇなぁと思いながら応援を続けると、ここからはほぼ大分ペースで試合が運ぶ。主に藤田の右サイドで攻め(左の鈴木は小林大吾をケアしたせいか)良い感じでセカンドボールを拾う。大宮は大分相手に結構下がり気味。試合を通しての感想だが、正直見た感じではトリニータの地力が勝っている。J1昇格直後のトリニータは守ってカウンターってチームだったのだけれど、そのトリニータ相手に引くチームが存在することに多少違和感も覚える。
試合途中から雨が降り出す。普段の九石ドームでは雨に降られる経験がないので(屋根つきだから)雨具の用意もなく、仕方なく傘を差し後ろのおっちゃんらに迷惑がかからんようにおっさん2人、相合傘で小さくなって試合を観戦する。
前半26分。鈴木のFKからヘッドはポストを叩き、最後はそれに詰めた普段はとてもお洒落さんスキンヘッド深谷がゴールに突き刺し同点!
J'sGoalの試合レポートでは「得意のセットプレーから........」と書かれているが、トリニータは決してセットプレーは得意ではないと思う。セットプレーで点が取れだしたのは最近(鈴木が入ってから)ではなかろうか。今シーズンの前半なんかCK・FKともちっとも得点の香りは漂わなかったはず。
前半の内になんとか追いつけてよかった。
試合は荒れ気味。この日の主審は西村さん。なんかファールのジャッジが一定になっていないような気がする。トリニータの最近のプレースタイルは試合後に大宮・佐久間監督がコメントしているとおり『「ファイト」する』スタイル。技術とか戦術とかよりも気持ちが前にでるのが持ち味であるが、正直荒いプレー(激しいプレーと紙一重だけど)も多かったのも事実である。
前半は1-1で終了。雨に濡れて寒いがハーフタイムにビール(2杯目)を購入。同僚購入の蒲鉾が思いの他ピリ辛で美味。
エンドが変わり後半戦開始。どちらも得点はできないが内容的にはトリニータペース。続け様にアルディージャが選手を交代するもペースは変わらず。
大宮がカードを使い切ったところでシャムスカも動く。多分、最悪このままドローでも構わない(負けないことが大事)と思った采配なのか山崎→前田、梅崎→西山哲平。
終盤間際後半43分。右サイド深いボールを諦めず追った藤田がラインギリギリで折り返す。ボールが良くわからないがピタリとFW前田俊介の前へ。冷静に打ったボレーは前田移籍後初ゴールとなり降格争いから抜け出す値千金のゴールとなった。トリニータが勝ち越し!!好きなプレイヤーだっただけに前田のゴールは本当に嬉しい。
シャムスカはスリッピーなピッチでカウンターゲームではないという理由から松橋章太ではなく、キープもできる決定力もある前田を投入したとのコメントがあったが今日は狙い通りで嬉しかったんだろうな。確かに章太だったらふかしていたかもしれん。試合後のコメントも饒舌であった。
最後は逃げ切りの守備力強化で鈴木→福元。そのまま試合は終わり大分トリニータは降格争いから逃げ出す大きな大きな勝ち点を手に入れた。
以下短評。
【トリニータ】
西川:失点はGKとしてノーチャンス。しょうがない。次節のグランパス戦はU-22召集で不在だけど今日の勝ち星で気持ちよく送り出せる。ベトナムをシャットアウトしてこい!
深谷:得点シーンは冷静だったけど、もう1点確実なシーンはミス。あれは外すほうが難しいと思うぞ。
森重:とりあえずの役目は果たす。イエローはしょうがない。
上本:ミスはあるも致命的ではなかった。今回はピッチで寝転ぶという仕事はあまりなし。
ホベルト:安心感のある黒子役をきちんと務めた。
エジミウソン:安定感のある中盤底を演出。さすがである。
藤田:決勝点のクロスは泥臭くも気持ちがこもったプレー。もうすぐレンタルではなくトリニータの子になるか?
鈴木:いつもの気持ちがこもったプレー。未確認情報だが交代時に脱いだユニフォームの下に20番(欠場中の高橋の番号)があったとのこと。泣けるなぁ...兄貴と呼ばせてもらいます。
梅崎:西川と同じく次節はU-22召集。ベトナム相手にゴールを!
高松:前線できっちりボールの収まりどころに。
山崎:攻守に全力走り。このプレーがシャムスカに惚れられている。
前田:トリニータ初ゴールおめ!レンタル元の広島も大変な状態だけど、いっそこのまま大分の子になろうか?
西山:特に目立つプレーなし。来年もJ1でプレーできそう。
福元:評価するほどプレー時間なし。
【×××】
※試合開始前にスタジアムでかかっていた永遠の一発屋サバイバーの「Eye of the Tiger」のラップ版?かっこよかった。欲しいなぁあの曲。
※NACK5スタジアム大宮は観戦しやすく好印象。だが、少なくともスタンドには屋根が欲しいなぁ。足先とお尻が濡れ濡れだった。
※大宮サポーターの方には申し訳ないが、アルディージャとトリニータの間には明らかな実力差があったように感じる。言い換えれば、このような位置で争うチームじゃないはずなんだけどねトリニータは。
※試合後サポーター席に挨拶に来たトリニータ選手達がみな本当に嬉しそうでした。