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会心の采配【J2第1節:vsFC岐阜】


 いぇい!勝った試合の後はキーボードを叩く指先が「くるみ割り人形」を踊っているような気さえする管理人こと鳥脳です。

 先週末は土曜日にFC東京の祝勝会、日曜日は大分トリニータの祝勝会で勝利を祝う酒をグビグビと飲みすぎ月曜日の朝なのに若干アルコールの匂いが漂うような気がするのは内緒の方向で....。
 間者として放たれたFC東京の試合観戦レポートは次記事にするとして、一応本家サポートチームのトリニータの観戦レポートをば。

 一昨年、昨年と選手流出の続いた(これは誰が悪い訳でもなく、しょうがない事)大分トリニータは、いつの間にかJチームで平均年齢の最も若いチームになった。
 田坂新監督も迎え「SORYOKU戦」をスローガンにするトリニータの開幕戦の相手はFC岐阜@岐阜メモリアルセンター長良川競技場。

 トリニータの先発は以下の通り

  前俊

ジョンハン 西  土岐田

 ミヤザー 裕大

安川    マツケン
 阪田  作田

  清水

 前俊1トップに3シャドーのジョンハン・ニッシ・トッキー。この面子のポジションはかなり流動的。ダブルボランチにミヤザーと裕大。DFラインは左に新人安川、右に新人(昨年は2種登録)マツケン、CBに阪田・作田のコンビ。GKは清水。
 ベンチスタートはアウェイで人員削減の5人。GK石田・刀根・長谷川・ドンミョン・デカモリシ。

 さて試合開始。
 冷静に考えてみると、2011シーズンのトリニータの動く姿を見るのは初めて.....ゲームの入り方は若干固くミスも散見。序盤はFC岐阜のペースっぽい。
 FC岐阜の狙いとしてはサイドからの攻撃が主なんだろうと思われる戦い方。FC岐阜の活きの良い左サイドの染矢選手にトリニータ左のマツケンがボコボコにされる。FC岐阜もフィニッシュまでは持っていけなかったり、最後の精度に欠くプレーがでると、徐々にトリニータも落ち着きを取り戻し、有効な中盤の奪取から小気味の良いカウンターが出たりする。
 ジョンハンのスピードにのったプレーや西・前俊の前への意識が強く出たプレー内容には満足。昨年のチームよりもゴリゴリした感じがして非常に好感が持てる。
 前半は0-0で終了。ヒヤヒヤとワクワクが同居した不思議な45分だった。

 後半も同じような展開から、トリニータ田坂監督が先に動く。
 後半15分 ジョンハン→デカモリシ。
 これで高さの無かったトリニータの前線にポストという戦術が加わる。競り合いではかなりの確立でデカモリシが勝っていた。
 デカモリシ投入の5分後、後半20分。DFラインから何本かのパスが繋がり西がそのまま右エリアに切れ込む。サイドライン当たりから上げられたクロスはファーで待ち構えるデカモリシの頭にドンピシャ!トリニータ先制1-0。
 サイド攻撃といいデカモリシの投入から5分という時間帯といいまさに田坂マジックと讃えるべき。本当に会心の一手だったんじゃないだろうか。
 FC岐阜はここで初めての選手交替。後半27分MF永芳選手に代えFW西川選手を投入。ボランチを1枚減らし攻撃的にシフト。
 トリニータは前線からの守備を強化する狙いか後半32分前俊→ドンミョン。デカモリシでは投入5分で見せた奇跡が、ドンミョン投入3分後の後半35分に1枚目のカレー券、更に4分後の後半39分には2枚目のカレー券でドンミョン退場と言う喜劇が....(笑えねぇ)
 まぁ2枚目のカレー券の前のカウンターが決まっていれば、田坂マジックだったんだけどね。

 10人になったトリニータはこれで守りきる事が鮮明に打ち出され我慢のプレースタイルへと。後半44分には右サイドバックをマツケンから刀根へと替え、ボールキープ時は時間稼ぎに専念。長めのロスタイム5分も守り切りトリニータ1-0で開幕戦勝利となった。

 さて短評。

【トリニータ選手達】:清水:序盤に肩を痛めたと思われるが安定した守りを披露。飛び出し範囲が昨シーズンよりもかなり広い。
マツケン:FC岐阜染矢選手に完敗に近い内容。守備に追われ持ち味の攻撃的な面は見られず.....がこういったケースを経て徐々に経験値を稼ぐんだろう。次節以降も頑張れ!
作田:安定感あり。目立たぬがしっかりとカバーしていた。
阪田:なんだろうこの既視感。作田もそうだが随分と前からトリニータCBだったんじゃないかと思う出来。
安川:流石の大卒即戦力。初めてのJ出場とは思えぬ落ち着きと視野の広さが感じられた。好印象。
裕大:持ち味の前線への追い越し等は見られず。
ミヤザー:キャプテンらしく若人を導く効果的な散らしと長短のパスから以降「必殺仕訳人」と命名する事に決定。
土岐田:惜しいシュートが何本かあった。攻撃的な姿勢は買う。
西:さすがロアッソ熊本で「ニッシ(メッシのもじり)」と言われていただけある。より前を意識したプレースタイルは多くのトリサポをこれからも魅了するだろう。
ジョンハン:珍しく落ち着いたプレー。試合序盤のスピード感はそのままで小技(トラップとかパスとか)の精度を上げるともっと化けるのに....。管理人的には不満、もっと出来る筈。
前俊:開幕一番の驚き.....顔つきが違う。今年の教祖は違うぞ!

デカモリシ:競り合いでは勝ちまくる。決勝点では思う所が多いのか、田坂監督へまっしぐら!このまま調子乗って欲しいなぁ。
ドンミョン:あの2枚目のプレーは判る。決定機を潰してああなるのは判る......判るけどなぁ。まぁ腐るなよ。
刀根:時間潰しと守備固めに貢献。まぁ染矢選手も試合終盤でスポードが落ちていたからなぁ。

【FC岐阜さん達】:
※染矢選手のサイドの走りっぷりには惚れる。良い選手。
※トリニータと似た構成・似た戦術。これで決定力のあるブラジル人選手でも前線に一人置けたら順位はもっとあがるんだろうな。まぁそれを許されないのはトリニータも同じであるが....。
※FC岐阜も新監督だったようだが.....なんか昨年の走力を全面に押し出した戦術の方が良かった気がする。一人しか交替枠を使わないのはねぇ....。
※期待のエフライン・リンタロウ・ダ・シルヴァ選手はベンチにも入らず。昨年気になったDF野垣内選手も出場せず。

【その他】:
※田坂監督の思い通りに試合が動いた感じ。あんなに嵌ると監督冥利に尽きるっちゅうか、たまんない楽しさだろうな。
※こういった采配の妙で試合に勝てるとなると、以下に前監督がトリニータの足枷になっていたかが良く判る。
※まぁ試合内容はトリニータが圧倒したわけでもないし、駄目な部分も多いけど何か惹きつけるモノがあるのは確か。
※阪田と作田のCBコンビにトリニータ臭を凄く感じる。作田の落ち着いたカバーリングと阪田の対人に強そうな感じの守備スタイル。特に阪田からは深谷臭と大海臭が混じったのがバンバン伝わってくる(笑)。
※伝統と言うか、DNAレベルで刻み込まれているかのようなトリニータのカレー券収集癖。ちなみにトリニータOBも各所でカレー券収集にはしった模様(大海とか、大海とか、あと大海)。
※ヒーローインタビューにはデカモリシが。彼の昨年1年間にたまった鬱憤とか挫折感とかがヒシヒシと伝わってくるかの内容。ただあまり賢くない感じもヒシヒシと伝わる。
※前俊が!前俊の眼付が違うよ。顔がデカイから気がつかないけど、結構首から下は絞ってるよ!走ってるよ!前線からチェイスしてるよ!男前度が5倍増しだよ(あくまでも当社比)!


 さてさてこんなにも楽しい気分にさせてくれるサッカーシーズンが始まった事、そして今年もトリニータというチームが存続できる為に頑張った様々な人たちの努力に感謝。






会心の采配【J2第1節:vsFC岐阜】
コメント投稿者ID : OOH00025090
鳥脳師匠おつかめさまです。
お初にコメントさせていただきます。(相方は以前コメントしてましたが)

PVで激しく興奮させていただきました。新生トリニータに感謝ですね。

19番すばらしかったです。左サイド突破からのクロス、すごすぎ。左サイドPA付近での切り返しのすごさ、魅せられました。今年は胸を張って師匠の後をついていけそうです。相方共々今シーズンもよろしくお願いいたします。

師匠のブログを読み、ドンミョンへの怒りはおさまりました・・・
posted by ティンポン | 2011-03-07 20:16
会心の采配【J2第1節:vsFC岐阜】
コメント投稿者ID : OOH00025109
はじめまして。
たいへん楽しく読ませていただいています。

さて、阪田選手からトリ臭がプンプン漂うとのことですが、阪田選手には新卒の年に大分がオファーを出していたと記憶しています。
多分大分の強化部のツボなんでしょう、こういうタイプのDFは。
鳥脳さんの記事を読んで、ホーム開幕戦がますます楽しみになってきました。
posted by たま | 2011-03-08 17:32
会心の采配【J2第1節:vsFC岐阜】
コメント投稿者ID : IXI00025117
いつも楽しく読まさせております。twitter上では@tayuuuuuでフォローさせていただいております。
 記事を読まさせていただき、昨夜某遊戯施設で隣に座っていた前俊教祖さんが意外にシューとしてたのが頷けました。「開幕戦勝利おめでとう」とでも声を掛けたかったのですが、完全休養日に、安藤選手と共に楽しんでいる所を邪魔したら悪いと遠慮したのですが、やっぱりちょっと残念でした。…こんな時は静かにそっとしといた方がいいですかね?…。誰かに報告したかったので。
posted by たゆぅ~♪ | 2011-03-08 20:10
会心の采配【J2第1節:vsFC岐阜】
コメント投稿者ID : OOH00021692
開幕戦は、週末に不幸ごとがあって、見たりすることができませんでした。プレシーズンマッチという形ではなかったですが、最初の福大と最後の近大の間の大学生、名古屋、札幌のトレーニングマッチを見て新しい選手と大分にいたことのある選手と、どんな風になるのだろう?という感じで、見ていました。デカは、周りの人たちは、しまってきたと言っていますが、前俊同様、おおーっと言うほどには、分かりにくい感じ、ただシュート練習の大外しが減ってきて、シュートの速度も上がって来てるような感じに思いました。コアなサポは、
札幌との練習試合の時に、ここぞというのを外すと「練習で、できんで試合で、できるかーー!!!」ともろ聞こえでさけぶじいさんもいて、「デカきずつかんといいけどなあ」と心配したりしていました。近大でハットやったし、開幕で入れて調子に乗ってくれればいいと思います。さて、伝えたかったのは、前俊の方です。文理の時に、サイドぎりぎりは、高橋も清武もうまかったけど他の選手では、やらないようなボールリフティングみたいな、ターンを見せてくれたし、名古屋の時は、スライディングでボール奪いに行くし、どの試合もボール持ち過ぎ気味に前へ突進して行く気迫が、感じられ、見た目の年齢より元気のいい動きしてると、やってくれそうな期待をいだかせる感じがしました。ただ、雰囲気のあるマイペースの走りは、さんぺいのがんばる走りには、遠く及ばないけど、味があって、好きな人がいるのは、理解できました。J.B.Antennaもチェックしていますが、鳥脳さんのが、声出して笑えて一番気に入っています。全部線引きになっても読めますので、これからも時々でもいいですから続けて欲しいですね。またお願いします。
posted by 熟読者31号 | 2011-03-08 21:55
コメントありがとうございます
コメント投稿者ID : lovetrinita
>ティンポンさん
 ティンポン夫さんなんでしょうか?はじめましてという気がしませんね(笑)
 19番の教祖に関しては、スカパーの中継で自分の眼を疑いました。顔がデカイので気が付きにくいですが、かなり身体を絞ってありますし、何より目つきが違う(笑)
 今年の教祖は本当に覚醒するかもしれませんな!

>たまさん
 はじめまして。
 そうですか....阪田には卒業時にオファーを出していましたか。
 本当に阪田は佇まいが深谷臭、守備スタイルは大海臭(しかも2007年くらいの(笑))が漂ってきます。
 極めつけはあの顔立ち。
 顔面偏差値が低いとトリニータでの活躍は保障されたようなものなのですかね。

>たゆぅ~♪さん
 ツイッターでは毎度です。
 そうか前俊はまだ某遊戯に夢中かぁ...orz。
 まっ悪いとは言いませんけどね、僕もよく遊戯施設にお金を預けに行きますから。
 
 僕も選手のプライベートには声をかけない(かけれない)方ですね。前俊は特に人見知りする方ですし(笑)

> 熟読者31号さん
 はじめまして。
 最近当ブログの毒気の部分が減少しているのではないかと自省しております。
 基本的にヘラヘラと無責任な発言が多いのですが、懲りず読んでいただけると幸いです。
posted by 鳥脳(管理人) | 2011-03-10 14:25
大分トリニータ2011 8187489601600642645

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