気持ちで勝利し決勝トーナメントへ滑り込む!【ナビスコ杯予選第6節:vs大宮アルディージャ】
http://lovetrinita.blogspot.com/2008/06/6vs.html
えーと...今までナビスコ杯の決勝トーナメントに参加した事がないので、どうやって喜んでよいのか判りません(J初ゴールを決めた小林宏之の気持ちが今になって判ってきた(笑))。
ナビスコ杯予選グループD第6戦。相手は大宮アルディージャ。
今年の大宮アルディージャは昨年までのリアクションサッカーと違い中盤から猛烈にプレスをかけてくる良いチームとなっている。リーグ戦でも順位はトリニータよりも上にいる。グループDの順位は試合開始前の時点で
1位 横浜Fマリノス 勝点9
2位 大分トリニータ 勝点8
3位 新潟アルビレックス 勝点4
4位 大宮アルディージャ 勝点3
トリニータが勝ち、Fマリノスが引分以下だとトリニータが順位を逆転しグループ抜けが決定、それ以外だと各グループの2位の成績優秀順に上位2チームが決勝トーナメントへいけることになっていた。トリニータとしては兎にも角にもこの試合は絶対に勝たなければならない試合だったのだ。
いつものレポート、監督・選手のコメントはJ'sGoalから
まずは大分のスタメン
松橋優 ウェズレイ
慎吾 夢生 こばりょう
ホベ エジ
大海 森重 深谷
周作
【ベンチ】:下さん、こばひろ、哲平、ネモ、藤田、市原、前俊
普段控えが多いメンバー中心のアルディージャに対し(レギュラーは小林大悟と冨田くらい?)、勝ちたいトリニータは怪我人を除きベストの布陣。トリニータも気合入れていたに違いないのだがアルディージャもモチベーションが高い。トリニータのDF陣がボールも持つとキチンとプレッシャーをかけに猛然と走りこんでくる(僕的には金澤#23が良く映った)。これに対しトリニータのDFラインから有効なボールが前線やホベ・エジに渡らずムヤミヤタラとロングボールを蹴るだけになってしまった。しっかりとしたゲームメークができないトリニータほど駄目なものはない。前半戦の戦いはあまり得点の香りがせずほぼアルディージャペースで終わってしまう。まぁ数回はカウンターで良い形は作ったのだがラストパスの精度が悪かった。
ハーフタイムのシャムスカの指示は「もっと動きをダイナミックにしていかないといけない。前線でのパスワークをもっと速くして空いているスペースを見つけて攻撃していく」。まぁ気持ちを入れていこうって訳ですね。
後半は五分のペースからなんとかチャンスを作り出していくがゴールに押し込むまでなかなか行かない(一発で決めれない)。後半28分。エジミウソンからのクロスを気持ちで押し込んだのが鈴木慎吾!決めた後、速攻でゴール裏に対し喜びを表す慎吾の姿に「あぁ本当に勝ちたい気持ちが強いんだなぁ」と実感(涙)。
さぁここからがシャムスカ采配の妙。
鈴木慎吾がゴールを決めた時点で、グループDのライバルFマリノスはアルビレックス相手にリード中。2位のライバル、ヴィッセル・FC東京も試合に勝っている。となると得失点差の勝負になるため、まだ得点が必要と判断しDF(大海)を外しFW前俊を投入。一時期は夢生も上がる4トップに近い布陣で追加点を狙う。
さらにこの直後、ヴィッセルが京都サンガに同点にされた事を知ると、即座にDF小林宏之を投入。この日の出来から追加点よりも勝ちを失わない方を優先し、神戸の突き放しがないことに賭けた。目まぐるしく変わる状況に選手も応え、試合はそのまま1-0でトリニータの勝利となった。終了後の整列時に他会場の結果を察知した選手はお互い抱き合い喜んでいた。スタンドに挨拶に来る選手の嬉しそうな顔が僕も物凄く嬉しかった(特に周作は本当に嬉しそうだったなぁ)。
以下短評
【トリニータ選手】:
周作:今日もビッグセーブ披露。決勝トーナメントのFC東京戦では五輪で出られないのかな。周作が帰るまで勝ち残っていたいよ。
深谷:パス精度の悪い面もあったがとりあえず完封に貢献
森重:森重も五輪代表に選ばれそう。完封に貢献
大海:途中良い潰しもあり。全体的に好調ではなかったが。
ホベ:中盤の潰しとセカンドボールの奪取に威力を発揮。いつものホベ。
エジ:今日も前線からDFラインまで走りまくる。
こばりょう:前半は攻撃の起点となったが最後の一人を抜く部分に課題あり。今日も自分で打って良い場面があったぞ。
慎吾:得点シーンは気持ちが入っていた。FKはできるだけ慎吾に蹴って欲しいのだが....ウェズレイが....
夢生:少し低調とは言え随所に魅せるプレーも。やっぱ最近マークが厳しくなってきたなぁ。
松橋優:もう少し足業を磨かんことには.....。守備面での貢献は評価。
ウェズレイ:この蹴りたがりが!とは言えやはり前線でのキープは上手い。
前俊(←大海):あまり目立たず。最近キチンと守備もするようになった気もする。
こばひろ(←優):シャムスカのメッセージを選手に伝える役目。試合開始前のインタビューは笑った。
藤田(←夢生):後半44分登場の為、未評価。
【シャムスカ采配】:
※今回の選手交代はシャムスカの意図がキチンと伝わってきて面白かった。この選手層でなんとかやりくりするのには本当に脱帽。
【アルディージャさん達】:
※全体的に知らない名前が多かったが、戦術が浸透しており非常に良いチームだったと思う。特に良かったと思うのは前述の金澤。
※途中交代で小林慶行(こばりょう兄)登場。この選手は本当に良い選手ですなぁ。こばりょうと「よかったな」と会話したそう。
※アルディージャゴール裏には30人程のサポーターが。日曜日15時開催なのにご苦労様です。
【その他】:
※鈴木慎吾が先だって「夢先生」を行った生徒さんがこの日のエスコートキッズにいたそうで「先生」と呼ばれたらしい。うーんこれからは「慎吾先生」呼ばないかんかな。慎吾先生の何気にかっこよい先生姿を見たい人はこちらの大分合同新聞の記事を
※この日の九石ドームは16,435人。あんまりリーグ戦と変わらんなぁ。はよ2万人をコンスタントに越えるようにならんとなぁ。
※この日どうしても勝ちたかった管理人こと鳥脳は『参戦した場合の勝率10割男』こと鳥脳父を無理やり引率。この日の勝利で鳥脳父勝率10割継続中。
さて決勝トーナメントの相手は同じくグループ2位で勝ち上がったFC東京さんがお相手。今シーズン好調を維持して上位にいる好チームではあるが、トリニータと対戦するときはグダグダな時も多く(相性でしょうかね)、何気に好勝負となる予感。
いやぁ楽しみ楽しみ。