タカマチュー！アイラビュー！【高松大樹選手現役引退によせて】

勧君金屈卮 

満酌不須辞 

花発多風雨 

人生足別離

この盃を受けてくれ　

どうぞなみなみつがしておくれ

花に嵐のたとえもあるさ

さよならだけが人生だ

　今日、ミスタートリニータ・高松大樹が引退を発表した。


　引退（高松大樹オフィシャルブログ）

　高松大樹選手 現役引退のお知らせ（トリニータ公式）


　いつかは来る日だと思っていた。
　そう遠くない日だと知っていた。

　でも実際その日が来てしまうと悲しいもんだよ。

　大樹さん、本当にお疲れ様でした。


　僕は、僕たちは本当に高松の事が好きでした。

　引退表明のブログに「大分トリニータで育ち、大分トリニータでユニフォームを脱ぐことが夢でした。」と書く、あなたが好きでした。

　あんまり（僕たちサポに対して）愛想はないし、喋ると思った以上に高い声で「そーっすねぇ」をつけないと喋れないし、常に腰や膝の具合が悪そうで、歩き方はまるでプロレスラーみたいだったけど、あなたの事が好きでした。

　なんやかんやで肝心な所は不思議と高松がゴールを決めていたり、外していたりしていた気がします。
　2008年のナビスコ杯決勝の先制点や、J2/J3入替戦のPK....いやゴールシーンだけじゃなく、J2降格が決定した京都サンガ戦のホイッスルが鳴った直後の姿、再びJ1を目指す上で借金返済の為に街中でビラを配る姿...そう僕のトリニータの思い出にはいつも傍に高松がいた。
　そういつもトリニータの傍にはミスターがいたんだ。

　そんなミスターも1年だけ他のチームに所属した。
　2011年のFC東京。
　大分の田舎チームから、いきなり首都東京のチームに馴染めないんじゃないか？大樹はホームシックに涙目になってんじゃないか？と心配した関東トリサポ数名がFC東京の小平始動日に駆けつけたのを思い出す（管理人もその一人）。

　練習が終わってフェンス越しのファンサを強張った表情で続ける高松。僕たちが高松大樹のフラッグを掲げ「大樹～！」って呼びかける。強張っていた表情がみるみる溶けてほっとした表情に変わっていったのを忘れない。あの写真どっかいっちゃったよ...iPhoneの馬鹿...orz。

　FC東京では怪我でロクに試合に出れなかったけど（5試合）、その1年のお陰で大分トリニータの梶山なんてのが味わえたと思ってる。梶山が銀座の美容室に連れて行ってくれたんだっけ(笑)


　いつか、いつの日か。
　あんまり得意そうには見えないけど、指導者として成長して

　「高松大樹ですっ！」

　と再びトリニータに戻ってくる日を夢見てる。
　

　高松～だ～いき～。高松～だ～いき～。

　お前のゴールで～、○○倒～せ～。


　職場の喫煙所から眺める外はあいにくの空模様。タバコの煙を吐き出しながら、心の中で高松のチャントを歌い続ける。
　そして力一杯、高松の為にタオマフを回し続ける。強く、強く。



　高松選手。本当に17年間お疲れ様でした。

　タカマチュー！アイラビュー！

P.S.大分FCの方々へ
　できれば高松の引退試合の開催をお願いします。
　ブラジルからエジを必ず呼んでください。