ダービーに勝ち切れず【J2第15節:ロアッソ熊本】
前記事で「ダービー大安売り」と書きましたが、実際にこの節はJリーグ30周年を記念して各地でダービーが繰り広げられました。
ダービーって当事者は熱く燃えるのですが、一般的他者に伝わりにくいのが難点だと思ってます。これがこの節注目の一戦なら、ある程度興味も湧くのでしょうが、各地で盛大にダービーが行われると、J2の、しかも九州の片隅で行われているようなローカルダービーだと、中央に偏るメディアから相手にされなくて注目度が落ちるのはなんとかしたいですな。
「Jリーグ」というカテゴリーが、一部の好き者によるカテゴリーだけではなく、一般的知名度を上げていきたい所です。朝のニュース番組(というよりワイドショー化してる朝の帯番組)で、大谷が今日もタイムリーを打ちました。なおエンゼルスは....なんてニュースが流れるのに、中川が2試合連続で決めました。なおトリニータは....なんてニュースは流れないですからね。Jリーグというジャンルがもう少し市民権を得るような動きが必要ですよね。
さて我々はホームにロアッソ熊本さんを迎えての中九州ダービー。
我々大分と熊本さんの間には阿蘇山が鎮座しておりますので、人の行き来とか文化的にもそこまでない気がします。大分から他県にいくならば、小倉回りか久留米回りで福岡がディフォルト。それでも福岡/佐賀がJ1に居続けている現状では、行き来しやすいアウェイなので、この日も多くのロアッソサポータが来場。有難い事です。
さて試合。
トリニータの布陣は、ワントップに伊佐。インテリオールにノム・中川。左・藤本、右・茂平。ダブルボランチに弓場と野嶽。DFラインはカレーの食べ過ぎで出場停止のデラレンに変わって、香川/安藤/上夷の並び。GKは西川。ベンチスタートは新井、ペレイラ、奎汰、堅心、也真人、宇津元、サムエル。新井が今季初のベンチ入り。高木は体調でも悪かったんやろうか。この試合からまた3連戦なのだけど、相変わらず基本骨子は変わらない面子。
対するロアッソ熊本さん。昨シーズンの昇格プレーオフでトリニータとドローになり、勝ち進んだんだけど、結局J1には上がれず、逆に草刈り場と化してしまう中、継続してロアッソらしい闘い方を選択している骨太チーム。元FC東京SOCIO的には、平川 怜が嫌らしい上によぉ仕事しよる(誉め言葉)。
試合開始
熊本さんの全員プレスは相変わらず。トリニータもそれを剥がして勝負をしかける形。左サイドの藤本が、GK直前までドリブルで切れ込んで枠を外すという伝統芸を披露(あの位置から枠内に行かないのも不思議)。
その直後の前半12分、相手FW18:石川 大地さんのシュートが、安藤にあたってディフレクションしたのか、西川が一歩も反応できずに失点。スローインから悪い形でボールを取られたし、石川さんが打つまでドフリーな状況に悲鳴が出たけど、案の定失点。0-1。
上夷からのクロスに伊佐、弓場のミドルと決定機があるものの、相手GKとゴール枠に好かれていない状況に得点は決まらない。
前半は1点のビハインドで終了。
後半開始。
後半からはDFの背後にロングボールを入れ、中盤でセカンドボールを拾う戦術に変更。これによりトリニータがマンツー気味に浸かれる状況を改善。少しのリズムがトリニータに。
CKから安藤が抜群のヘディングシュートを放つもまたも相手GKに阻まれる。
実を結んだのが後半57分、野嶽のカットしたボールをドリブルで持ちあがる。野嶽からのボールは中川に。中川の限りなく丁寧なゴールへのパスは、相手GKの届かない位置へ決まりやっとこさ大分同点に追いつく。
74分:上夷→ペレイラ
74分:野嶽→堅心
84分:藤本→奎汰
84分:伊佐→サムエル
トリニータはシンプルな展開を狙い、ロングボールを多用。
90+2分:中川→宇津元
で、勝ち越しを狙うも中川の得点以降、これといったチャンスを創生できずにドローで試合は終了。お互い気迫のこもったダービーに似つかわしい熱い戦いだった。
【ロアッソ熊本さん達】:
※大木監督らしい直情的な戦い方。しかしロアッソさんもチャンスメークまでは行くが最後の精度に難があったもよう。しかし攻撃を簡潔させる(シュートまで持って行く姿勢)は立派だった。
※多くのロアッソサポさんが大分に来襲。折からの雨模様にドーム観戦の良さを堪能してくれたかな。
※だいたいアウェイのゴール裏に集まるような面々は選りすぐりのアタオカな連中なので、声の大きさなんかはロアッソの方が上だったんじゃないかな。まぁ我々がえがお健康スタジアムで「トリサポ声出てる」と言われるのと同じ。
※「とり天より馬刺し」なるダンマクがあったそうだけど、ちょっと比較対象が同列にいないような気がします。まだ「いいちこ より 白岳」の方がよかった気もします(スポンサー的にも)が、白岳も美味しいので趣味嗜好の違いだけですね。
前日に飲んだ白岳しろのロック
【トリニータ選手たち】:
西川:失点シーンはノーチャンスっぽいけど動いて欲しかった
香川:ちゃんと上がる。タスクをこなす
ドテチン:惜しいヘディングあり。懲りずにマンモスの肉食べて頑張ろう
上夷:今年の上夷は隙をみつけて上がるよ
弓場:あのシュートは横回転かかってなかったら決まってた。ハピバ
野嶽:時折みせるドリブルがアクセント
藤本:最初の枠外した奴しか見せ場なし。藤本対策を各チームが取ってくる中それを上回りたい
茂平:試合前にロアッソ相手に相性の良さをアピールするも、目立った結果には繋がらず
ノム:トリニータの中心として存在感。悪い事とは言えないがチームがノム依存症になってる気がする
中川:忍ばない令和の忍者。他のトップ下がいまいちな状況下でノムと中川の好調はありがたい。あの運動量で90分は凄いよ
伊佐:84分まで引っ張られるも、それに相応しいチーム戦術の要。かなりのボールをマイボールに。
ペレイラ:流石の存在感
堅心:前への推進力を魅せる
奎汰:目立つシーンはなかったと思う。ストロングポイント活かす場面もなし
サムエル:シュッとしてた。一度競り合った後の2度追いが課題
宇津元:短すぎて評価までいかず
【その他】:
※ノムがトリテンで語ってたけど、うちのチームは「これっ!」ってやり方があるとすると、それに固執する傾向が強いと思う。
※選手交代が遅いと思うも、戦術理解度とかこのやり方をする上での選手の序列なんだろうなぁ。交代選手に何を期待してるかにもよるのだろうけど、交代選手を入れて戦術変更しないならば純粋にそうなんだろうなと思う
※試合後のインタビューで中川と下平さんの温度差がなぁ....中川はほんとに勝ちたそうだった。
※引分までで勝てなかったのは、この日レプユニを自宅に忘れ慌ててコンフィットTシャツを買いに走った管理人のせいに違いあるまい
※先週、この週と雨模様なのは「関東雨女」として名高いあっちゃんが大分に舞い戻ったせいに違いあるまい
【選手投票】
中川が2週連続受賞
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