史上最強グルメツアー勝利を肴に飲む酒は美味いに決まってる【J2第23節:vsロアッソ熊本】
ロスタイムに足が攣り、急遽1トップに据えられた三竿が鬼の形相で善戦からチェイスする。
スパイクがすっぽ抜けた朝陽がソックスのままでボールキープを続ける。
下平さんは「あと2分」「あと1分」とテクニカルエリアから声を飛ばし、ピッチ上の選手を鼓舞する。
ロスタイムに失点した前節を繰り返さないという強い意志がピッチ上から感じられる。僕的には戦術とかより前に「一体感」とか「気持ち」とかでサッカーを語られると、体中が痒くなってしまうくらいなんだけど、この試合は気持ちで上回ったからこその勝利だったと思う。
試合後、ゴール裏への挨拶では全選手が嬉しそうだったし、前に出て飛び跳ねる高木と中川が横に移動しだし、「e...わぁ...俺んとこ来たわ」って表情の三竿と、その後一緒になって嬉しそうに飛び跳ねる三竿を眺められただけで、熊本遠征の価値はあったと感じた。
熊本へは博多から新幹線。元々は僕のECTO-1号ことバイク(という名のスーパーカブ)で移動予定だったけど雷雨の為に電車移動に変更。博多から40分もかからずJR熊本駅へ。午後早い時間は雷雨真っただ中。これが続けば試合中止も危ぶまれるくらいだけど、夜には止む予報を信じえがお健康スタジアムへとりてんさんを拾いレンタカーで移動。
スタジアムに着く頃は雨も小降りに。運よくスタジアム横の駐車場を確保。
待機列では赤牛串。ちゃんと肉の味して美味しゅうございました。あと馬肉コロッケと馬肉メンチも美味しくいただきましたが画像はなし。
さて試合の方。トリニータの布陣は以下の通り。
ワントップに長沢、その下に新太と中川、左サイドに藤本、右に健太。ダブルボランチは中2日ながらの起用の弓場/保田の若人コンビ。DFラインは左から三竿/坂/上夷。GKは高木。ベンチスタートは西川、小出、野村、下田、司、朝陽、呉屋ん。
対するロアッソ熊本さんは佐藤優也さんとか黒木さんとかしかしらないけど、中盤ダイヤモンドの3-4-3で中盤底の#6:河原さんが左右にいらしく散らしてくるタイプ(何年か前にうちが好きそうなタイプ)で、曲者大木監督らしいチーム。
試合開始。
序盤トリニータはロングボールを多用。ロアッソさんのプレス回避の目的だとは思う。序盤はトリニータもチャンスは掴むものの、一枚剥がされてからのサイド裏の広大なスペースを使われロアッソ熊本さんも好機を演出する。ある程度我慢な時間帯だったけど、徐々にトリニータもペースを取り戻す。
前半23分。藤本の早目のクロスに長沢がDFの意識を奪った後に控える中川。Jリーグ1身長の低い男の、さらに低い打点のヘディング。トリニータ先制!1-0。
1得点では勝てないトリニータ、追加点を狙うが惜しいシーンが続く。決め切れない中前半35分。GK高木の出足が一瞬遅れボールに絡めず無人ゴールへヘディングを決められる。ロアッソ熊本同点。1-1。
前半はドローで終了。
後半開始。
現地ではさっぱり判らぬも、健太と藤本の立ち位置修正があった模様で、トリニータがボールを握るケースも多くなる。
後半57分。長沢の落としから上夷が前線にフィード。相手DFが目測を誤る中、裏へ抜け出した新太。冷静にDF3人を相手に逆を取り相手ゴールへ右足一閃。トリニータ待望の追加点。2-1。
後半60分:弓場→下田
後半60分:中川→野村
先に藤本をケアしてくるかと思ったけど、ボランチとトップ下。弓場と保田で保田を残すとは思わなかったけど、なんか考えがあるのだろう。
後半70分:長沢→呉屋ん
後半70分:健太→朝陽
後半87分:新太→司
後半87分に足が攣った健太で、DFラインを投入予定だったのを司に変更。
と、ここで記事の冒頭部分に繋がった。
トリニータが気持ちの勝利でホームの借りを返す形でロアッソ熊本に勝利した夜だった。
【ロアッソ熊本さん達】:
※この日の5,223人が今年一番の入りだった模様。たぶん1/4はトリサポだった気がする。
※そんな観客動員に難ありのロアッソサポさん。手拍子の代わりにハリセンを使用。いや別に良いんだけど、僕たちはあれを使ったら「負け」だと思ってる。うちの大分FCがあれを配布とかしてもゴール裏は使わずにいつようなゴール裏でいたい。
【トリニータ選手たち】:
高木:失点シーンの動きだし出遅れは論外。吉さんマインドに反するよ。
三竿:怪我人続出の中での三竿の鉄人ぶりに惚れる。三竿さんがいなかったら残留心配するレベル。
坂:むっちゃ良かった。この坂を待ってた。前もしっかり見れてたし、上夷へのパスかと思わせてからのロングパスに痺れる。現在のCB構成上、坂の頑張りに今後がかかってる。
上夷:最後まで冷静に、そして熱く守り抜く。攻撃面でもインナーラップしてシュートを放つなど高評価。
弓場:試合の中心がサイドの攻防だった為かそれほど目立つシーンは多くはなかったものの、要所では目立つ。
保田:リーグ戦初スタメンフル出場。目立つシーンはなかったけど欠点も見せず。アウトサイドにかけたゴール前へのスルーパスは他のメンバーがちゃんと反応して欲しかった。
藤本:徹底的に裏を狙われる。CBが積極的にサイドに絡んでくる大木戦術の狙い目だった。守備に引きずられ攻撃面でも良いシーンは少なく。
健太:浪漫溢れる走力を披露するもその先が課題なのは従来通り。一度クロスの空振りに「これよ、これのこと」とゴール裏をほっこりさせる。
中川:元々下さんが目指す4-3-3でのインテリオール的な使い所しかないがここ数節で存在感を増す。監督インタビュー(トリテン)で絶賛。
新太:新太の良さ満載。得点には繋がらなかったけど、その他もチャンスが多かった。得点シーンでは憎い切替しで相手のDFを振り切るアンクルブレイカー。ゴール裏に吠えてたシーンのかっちょ良さたるや。
長沢:着実な攻撃の基点になった。弓場キッカーのセットプレーでもタイミングはあっていた。
下田:試合を落ち着かせる。
野村:上手に試合に入れなかったというか空回った感じ。ベンチスタートにも納得の出来。
呉屋ん:パーマをあてる。チームとして呉屋に点を取らせる形が作れない現状でも腐らず頑張ってくれてると評価。
朝陽:気持ちは見せた。靴が脱げても気にせずボールキープに頑張る姿に惚れる。
司:急な出場も難なく試合を終わらせる。試合後のゴール裏挨拶で「ありがとう」とゴール裏に叫ぶ司に惚れる。
試合にはでていないけど
小出:投入予定だったと思うけど、直前に司に替わるも、司に檄をとばしたり、最後のゴール裏挨拶で率先してはっちゃけるシーンに、こういう姿勢がチームの一体感を増す行動だよなぁと感じた。小出好き!
【その他】:
※ロアッソさんのとこでも書いたけど、この日のえがお健康スタジアムには1000人を超すトリサポが終結。アウェイゴール裏はまるでホーム(ホームでもあんな混雑具合はない)かと思わせる密集具合であった。まぁ多くのトリサポは岡山あたりまではホームだと思ってる頭のおかしな人たちだからなぁ(誉め言葉)
※左サイドに密集させといてからの右サイド展開を繰り返し狙われる。こういう時に藤本だと守備面で不安があって、こんな時にレイチェルがいたらなぁ...と思わせるも、レイチェル加入時の守備具合とかセンタリングの精度とかを思い出すに、藤本くんも健太も、これからの選手なんだよなぁと思う。伸びしろしかみえない。頑張っていこう。
※ここ数試合の不甲斐ない出来から解放された感があり、選手関係者全員が喜びを爆発。こういった「これだ!」を掴んだ翌試合で、不思議な試合をしてしまう癖が我がチームには存在する(今シーズンも何回かあったよね)ので、完全には信頼していないけど、このを契機に丘サーファーは止めにして波に乗っていこう。
こういうアウェイで良い感じに浸れると、お財布の紐が緩んでしまうのは不可効力。試合見た後、馬刺しでも食べたいなぁと思ってたけど、そこそこ名の知れている馬関係のお店は閉店が21時~22時くらいが多い。そこでとりてんさんが良い感じのお店をおさえてくれたので、22:30より祝勝会を実施。
これがまた全部美味い。いまで熊本って車出来て車で帰る遠征が多かったけど、こんなん食べれるなら次回から必ず泊まるなこれは。
馬刺しが美味いのは、生肉好きの管理人としては当たり前なんだけど、歳を重ねてくると、一文字グルグルのような食べ物がほんと美味しい。まぁ分葱のヌタなんだけどほんと美味しい。あと馬にぎりも最高でした。翌日の帰りの新幹線でも馬にぎりを食したくらい。勝ち点3分、しっかりと散財して地元経済を回して帰りました。ほんと自分史上1,2を争うグルメツアーどした。
【選手投票】:
新太が三竿さんとかわし、トップ当選。こういう全員が良かった試合は選ぶの難しいでしょ(嬉しい悲鳴)