「泥臭くてもいいまずは目の前の一勝」【J1第12節:vs清水エスパルス】
明けぬ夜はないと良く言われますが、当事者は永遠に続くトンネルの中にいるような気がするもの。最近、試合内容は悪くないものの勝てない試合は、いろんな事を疑心暗鬼にします。この清水エスパルス戦で勝てないようであれば、心折れるサポーターも少なくないでしょう。
とりあえず連敗は止まり、ほっとしている管理人こと鳥脳です。ほっとしたついでに、帰り道で、青椒肉絲と唐揚げを勝って帰り、一人大分の実家で宴を開催しました。勝つってほんと素晴らしい。久しぶりにやべっちstadiumをリアルタイムで観たよ。
さて、試合の方。
試合開始が待ちきれず、開門前に昭和電工ドームへ。ダイノジの脇あかりさんと、佐藤あかりさんとのトークショーを眺める。TPD(東京パフォーマンスドール)ってまだ続いてたの?
開門と同時にドームに入り、まずはスタグルをゲット。鰻重1000円也。
選手プロデュース弁当が1,500円することを考えると、なんかとてもコストパフォーマンスが高いような気がしてくる錯覚。美味しゅうございました。リピートあるなぁ、これだったら(ごはんも温かかった)。
トリニータの布陣は以下の通り。
ワントップに長沢、也真人と成豪のトップ下、左・香川に右・レイチェル、ダブルボランチに下田とこばゆ、Dラインは左から三竿・坂・小出、GKはポープ継続。ベンチスタートは、高木、エンリケ、羽田、健太(福森)、健太(井上)、新太(渡邉)、藤本。これまでのベンチメンバーは、攻めるメンバーに偏ってたり、攻撃のイメージを持ちにくメンバーだったりだった訳だけど、この日のメンバーは攻守両面で考えられそうな気がして少し安心。
対する清水エスパルスさん、シーズンオフには、名将ロティーナを監督に迎え、各チームから主力級を引っこ抜き、駿河湾に油田が湧いたのかと噂され、今シーズンの躍進を期待されていた。ここまで、怪我人がそこそこ出ているせいか思いのほか躍進できていない状況。うちからブッコ抜かれた鈴木は、ちゃんと静岡県でも鉄人ぶりを発揮している模様。この日は似合わぬバンダナとキャプテンマークを付けて出場。ベンチには、うちの子ごっちゃんと福森直也も。
キックオフ。
エスパルスさんは前からプレスをかけてこない。トリニータは、そこそこ落ち着いてパスを回せる状況。また、守り所、攻め所の意思がチームとして統一されており、どちらかというとペースはトリニータが握る。プレスをかけられていないせいもあり、ポジショニングが素晴らしく良いところでボールを受けられる。特に也真人と長沢が素晴らしく、ベテランが走る姿勢を背中を見せているので、チームとして全体が引っ張られているような気がする。
36分くらい、小出のロングボールに競り勝った長沢。ボールは成豪に渡りドリブルの後ゴール前に絶妙なクロス、長沢が放ったシュートは、権田にスーパーセーブで止められる。
しかし、そのCK。長沢が中央で潰れると、相手DF(もしかして香川?)が触ったボールに、ゴール前でフリーだった也真人がアクロバティックな姿勢でボールに触り清水ゴールを揺らす。トリニータ待望の先制点。
追いかける清水エスパルスさんも、ここいらでやっとリズムが出だす。が、前半終了間際もトリニータにカウンターのチャンス。しかし、トリニータは試合を落ち着かす選択をして前半は終了。
後半開始。
後半も良いリズムを見せたのはトリニータ。この7連敗の間で、1点くらいのリードでは、勝てないのを実感しているので、追加点を渇望する。後半早々に良い球回しで、こばゆがミドルのを狙うも権田真正面。
先にエスパルスさんが動く。
後半61分:鈴木さん→ごっちゃん
後半61分:河合さん→西澤さん
ロティーナは、ごっちゃんに厭らしい位置でボールの触るように指示。たぶん、思うような試合展開にならないのをイライラしていたと思う。
後半68分:成豪→新太
後半71分:中山さん→指宿さん
後半74分:レイチェル→健太(福森)
この日のベンチメンバーの良い所だと感じる。
後半87分:奥井さん→福森直也
後半87分:中村さん→ヴァウドさん
後半89分:小出→エンリケ
逃げ切るなら、羽田いれるかなぁと漠然と感じていたが、エンリケでびっくり。結果として羽田を使わずに済んだので、週半ばのルヴァン杯で計算が立つのを喜ぶ。
この辺からエスパルスさんは縦ポン放り込みサッカーを展開。ロティーナが放り込みを指示するなんて、エスパルスさんはエスパルスさんで大変なのねぇと実感。
権田がセンターライン近くから精度の良いフィードをみせ、最後には前線まで上がるも、トリニータ全員が身体を張り、虎の子の1点を守り抜く。長いロスタイムをしのぎ、大分トリニータがホーム初勝利をなった。
【清水エスパルスさん達】:
※怪我人沢山で大変なんだろうけど、闘っているのが権田だけだった気がする。
※権田がいる幸せをエスパルスサポさんは噛み締めないと。権田がいるから大崩れはしていないのよ。
※その権田が試合後、異議かなんかでカレー券をもらっていたのは...試合が終わった後でもらっちゃ駄目よ。
※試合後、清水サポさんと長らく話し込む権田。何を会話してたんだろう。
※相変わらず清水サポさんのドラムラインはかっこよく、僕みたいなリズム音痴には難しい曲だったのだけど、ドラムラインが全面に出すぎのような気がする。ドラムラインは主役じゃなく、手拍子のリードするものと思うの。清水さんのはドラムライン前に出すぎ。この前の日に見た、ギラヴァンツさんのリズム隊の方がかっこよかった。
※試合後、ごっちゃんや鈴木や福森が挨拶に来るはず!と信じ、席を立たないトリサポ多数。
ちゃんとグランド一周する3人に惚れる。鈴木やごっちゃんはいつ帰ってきてもええんやで(福森は聞くな)。
【トリニータ選手たち】:
ポープ:J1リーグ戦初勝利おめでとう!ナイスシャットアウト。ポープも大分長いので、大分の風土病「タンノ」に罹患している模様。オフサイドだったけど、ナイスセーブが一度。
三竿:一度パスミスで慌てたのかピンチを招く。香川と意思疎通ができてきた。
坂:元帝王のいるエスパルスに、勝ったのは今シーズンのCBの柱として嬉しい。
小出:小気味良い攻め上がり。先制点のシーン、決してかっこの良いロングフィードではないんだけど、チャンスになる不思議。昨年も同じ様なフィードをみた気がするので、小出なりの何かが見えているのかもしれない。
下田:素晴らしいポジショニング。
こばゆ:いつもより少し前目でプレー。守備面で大いに貢献。珍しくミドルシュートもみれた。
香川:たぶん、片さんからの指示でエウシーニョを押さえるのが、エスパルス戦の戦術の一つだったと思うが、その指示を全う。走り、守り、そして走り...全身全霊で戦ってた。
レイチェル:レイチェルも劣化しはじめたか...と、思ってた時期が僕にはありました。なんのなんの、たぶん、実は身体が思いっきりキレてる。思い存分仕掛ける。管理人全力土下座。
成豪:カタノサッカーでのトップ下を体現。あれがやれるのは賢い子なんだろうけど、その分飛び道具的な動きがなくなってきたのが少し残念。
也真人:素晴らしいポジショニング。いたるところに顔を出す得点はその献身性に対するご褒美。
長沢:運動量といいポジショニングといい完璧。チームも長沢の使い方を判ってきたし、長沢もチームからの使われ方を理解してきた。先制点前のシーンは惜しかった。
福森:タスクはしっかりとこなした。
新太:チャンスは少なかったけど頑張ってた。
エンリケ:まさかのCB真ん中起用。思ったより高さでは勝ってた。しばらくは逃げ切りのピースか。
【その他】:
※「泥臭くてもいいまずは目の前の一勝」サポクラが掲げたダンマク。試合終盤はほんとかっこよいとはかけ離れた姿だったけど、このダンマク通りの全員が頑張ってた。
※DAZNで試合後の監督インタビュー。片さんの目から汗がでていた。たぶん、トリニータの監督就任後、一番思い通りにならないシーズンだろうから、いろいろと抱え込んでいたのが噴出したんだろうなぁ。素っ気ないふりして、水曜日のルヴァンに触れてさっさとインタビューの場から離れようとする片さんに「ツンデレ」って言葉を再認識した。
※しかし、実況/解説はなんとかならんもんやろうか。随分と指宿好きが判明。指宿が指宿と競って、指宿が潰れて指宿がシュートを打ったように思えたよ。
※試合後、ポープに抱き着き喜びを、スタジアム一周でエンリケに話しかけ、試合後の使者で率先して他を盛り上げる高木の姿に心打たれる。控えキーパーと正キーパーってそんなに割り切れるもんじゃない所を、感じさせないその姿勢。いいぞ高木、また出れる日はきっとくるから牙を磨いといて。
※この日の前に、クラウドファンディングで予定の5000万円を達成。この状況での試合は、生半可な内容をみせられんよ...と思ってたけど満点の内容。これでさらにクラファン加速するんじゃないかな。個人的には、5000万円達成したんで、左もしっかり止めれるようになった高木の動画を、スタジアム内で流して欲しかったよ(笑)。編集した人知ってるんで、編集した人は早急にやりなさい。
※交替を3名で逃げ切れたのは大きい。水曜日のルヴァンの人選が少し楽になる。ルヴァンはまだ終わっていないので、しっかりと勝ち切りたいし、ここでの面子もアピールして、チームとして切磋琢磨していくのを希望。
※この日の勝利は、相手する清水エスパルスさんも大概だったと思うので、ここ暫くは苦しい位置での戦いになるのかなぁと実感。きれずに自分たちのやり方を貫こう、一歩一歩前に進もう。
【おまけ画像】: