トリニータ、熊本のアツい夜を制す!【J2第26節:vsロアッソ熊本】
サポーターって集団である前に、ヒトとしてその行為に胸張れるのか考えるべきだよなぁ...と思います。サポーターなんて単純なもんで、ちょっと負けが続けば「やる気あるのか?」と叫んでみたり、応援ボイコットとかバス囲みとかやってみたり...ちょっと勝ちだせば調子にのって他のチームを蔑む発言してみたり...どこぞのチームとは言わんですが、SNSで発信したり、スタンドで野次を飛ばす前に、冷静に考える必要があると思います。
先週末のトリニータはアウェイでロアッソ熊本さんと対戦。いわゆる「九州ダービー」。「ダービー」的な考え方は好きではありませんが、ロアッソさんとの対戦は熱くなりつつも、お互いリスペクトする面もあり嫌いじゃありません。試合は熱く、それ以外は一定のリスペクトあっての平和....スタグルの所は多くのロアッソサポさんもトリニータサポも入り混じっていましたが、いざこざが起きる訳でもなく、実に平和的な風景だったのが素敵だと思いました。お互いアウェイに乗り込んできたサポーターを「おおっ凄い来てて声もでけぇ!」くらいに関心するのが一番ですよ。
さて、今回アウェイ熊本戦は天気予報から雨には祟られない模様が前から判っていた為、愛機ECTO-1号(というスーパーカブ110)での参戦を決意。前々日くらいから「死ぬほど暑くなる模様」が伝えられたので、朝早くから福岡出発。僕が小学生の時代、夏休みに入ると学校から「涼しい午前中に勉強を済ませましょう」と言われたのが思い出せるのですが、50年前と現在では気温が嘘のように違います。仮面ライダーブラックでゴルゴムの後釜のクライシス帝国が人工太陽で気温を38℃にしちゃうってのがあって。38℃なんか異常of異常だったのが判りますが、もう最近あちこちでこんな温度出てますよね。
くそぉ...ゴルゴム...いやクライシス帝国の仕業かっ!
結果猛暑の中、往復280kmツーリングという結果、燃費はなんと84.5km/ℓという驚異の数値をたたき出しました。恐るべし工業製品としていきつくとこまで進化したスーパーカブ。熊本との往復でほぼタンク使い切りでしたので燃料タンク4.1リットルでレギュラー170円と考えても700円をきる交通費と考えると凄いよね。
早目につきすぎたので熊本市内で「あか牛丼」を食す。美味しゅうございましたがお値段も相当なもんです。
早目にえがお健康スタジアムへ移動。開始6時間以上前だというのに結構な待機列の長さ....Twitterで事前のニータソTweetで「大人数のアタオカ(頭おかしい)なトリニータサポを送り込んでやる!」と呟いていましたが、本当にトリサポ頭おかしい。シーズン後半戦に入って勝ち星のない、一か月くらい使者歌っていない状況でこんだけやってくるんですからね。結構な頻度で知り合いから「バイクで来たん⁈」と声掛けされるが、バイクに乗るってのは(スーパーカブくらいで大声で叫ぶ必要はない)、なんだろう「機械を駆る」って感覚が楽しくて、車の運転好きなら判ると思うけど、そんなには苦になりません。まぁ疲れるけど(笑)
さてさて話がずれました。トリニータの布陣は以下の通り。
ワントップにサムエル。トップ下というフリーマンに中川。左・藤本、右・松尾。ダブルボランチに堅心とノム。DFラインは4枚で左から野嶽/デルラン/安藤/上夷。GKは西川。ベンチスタートは新井、刀根、池田、弓場、新太、伊佐、鮎川。
対するロアッソ熊本さん。ミッドウィークに天皇杯でサガン鳥栖さんを延長戦でうっちゃるという過酷なスケジュールながらも、あまりスタメンをいじくってきている雰囲気はなし。#17:平川怜はFC東京組なので良い選手になったなぁといつも思ってる。
キックオフ
気候も考えて、トリニータはGKからのロングパスも視野にいれての組立。ロアッソ熊本さんはやる事が明確でブレないので、どう出てくるかは想像しやすい相手。ロアッソさんは丁寧に組み立てるし、こっちは早目の奪取で攻撃を展開するややオープンな展開。
先にスコアを動かしたのはロアッソ熊本さん。前半36分、CKから完全なデザインプレー。平川が蹴ったCKを、ファーでフリーに走りこむ黒木晃平さん(昔うちにいた黒木恭平の双子の弟)がダイレクトで蹴りこむというスーパープレーでロアッソ先制。ありゃ止めれん。それくらい完璧なプレー内容だった。
してやられたトリニータもすぐさま反撃。前半41分。藤本からのパスに走りこむ野嶽。野嶽の低い早いクロスにボレーで合わせるサムエル!サムエルらしい豪快なプレーで大分が試合を振り出しに戻す。
後半開始。頭から右サイドを交替。
46分:松尾→新太
新太の前への意識の高さが結果に結びつく。右サイドに入った筈の新太が左サイドよりのスペースへ、デルランからのパスだったか?。これをエリアに侵入してくる藤本にショートパス。GKの目前に切り返す藤本に相手GKもアンクルブレイク状態。トリニータ逆転!
後半飲水タイム時に攻撃面のさらなる活性化を目指す。
71分:サムエル→伊佐
71分:中川→鮎川
早速投入の二人がチャンスを作り出したりしてると後半73分。ノムのCKから伊佐の超ダイビングヘッド。近距離からのドンピシャヘッドに相手GKもキャッチできず弾いた所を冷静に決めたのが上夷。Jリーグ初ゴールの筈なのにアピールも何にもないクールビューティ上夷っぽい喜び方。あんな喜びを顕わにしないJ初ゴール初めて見たわ。
80分:ノム→池田
直前の相手ファウルで、担架が要請されノムアウト。大事にならんことを祈ってる。
83分:堅心→弓場
堅心も担架で退場。ノムのも堅心のも、時間稼ぎの担架退場と思いたい。ここでの怪我は致命的よ。
3点目を取った所から、ほぼ相手がボールを握っている状態ではあったが、集中した守備を見せたトリニータがダービーに、熊本の熱い夜を勝利で飾った。
【ロアッソ熊本さん達】:
※大木さん指揮のロアッソ熊本は、ロアッソ熊本らしさを前面に押し出してくるのでやってくる事がはっきりしている。これは普段のうちも相手チームにとっては同様なんだろうなぁ。
※ミッドウィークの天皇杯がなかったら、どうなっていたかは不明。大木さんも「ターンオーバー?何それ美味いの?」系なんだけど、これで痛い目にあってるうちが何を言ってもねぇ。
※試合前に何か食っておかないと、今日は体力が持たないと思うも食べれてたのはベトナムサンドウィッチのバインミーくらい。不思議なことに熊本の遠征の度にバインミー食べてる気がしてる。
※この日の殺人的暑さでドリンクが激混み。運営もうちと考えて。
【大分トリニータ選手たち】:
西川:ナイスセーブを連発。昔、吉さんに「GKで一番大事なのは?」を聞いた事があったのだが、回答は「メンタルの切替」って答えてくれて、この吉さんの教えがちゃんと西川に活きているのを実感。
野嶽:まさかのSBだったけど、ちゃんとスペースを突いて走りこんでくるのがよかった。地味にチームを窮地から救う出場。自ゴールの時にセンターサークルにいて試合を始めさせないのがまた素敵。藤田以来の「万能保守部品」の称号を与えたい。
デルラン:時折守備が軽いのが気にならないくらい攻撃で先の方まで良く見えてる。
安藤:トリニータの大黒柱として存在感が出てきた。後はセットプレーでもう少し。
上夷:初ゴールオメ!いや、あんなにクールな喜びかただとは...
堅心:タスクを全う。堅心らしさも随所に溢れ、監督の期待には応えたと思う。
ノム:トリニータのリズムはノムのタクト。
藤本:3バックの左が安藤よりかわ4バックのSBに野嶽が入った方が藤本が活きる。
松尾:悪くはなさそうに見えたけど、前半でお役御免。
中川:令和の忍者熊本見参。交代後はいつものコーチポジションでサイドラインまで何度もでていた。ピッチ随所に顔を出すが、その時のノムとのポジションをどうしているかが気になる。
サムエル:後半は尽くロングボールをマイボールに。得点シーンもサムエルらしい強烈さで、これからの暑い時期に期待がもてそう。
新太:新太のギラギラさがチームを波に乗らせたと思う。あとは新太自身の得点。
伊佐:シーズン1でないかと思う程のコンディションの良さを披露。上夷の得点シーンのダイビングヘッドも凄かったし、ロングボール時の跳躍も異様なほど飛んでた...が、タイミングが少し早かった。
鮎川:芸術的ループシュートはすんでの所で決まらず。完全に入ったと思ったのに(笑)。
池田:投入後にから守備に追われるも無失点で試合を終わらす。
弓場:弓場らしいボランチでボールを追い回す
【その他】:
※これで昨年の昇格プレーオフの借りを返したTweetを沢山みたけど、昇格プレーオフの借りは昇格プレーオフでしか返せんと思ってる。我々の最後の立ち位置が昇格プレーオフに入れるかはまだ分からないが、ロアッソさんと対戦する事になるのは勘弁。それくらいロアッソさんはちゃんとした実力のあるチーム。我々可能な事であれば昇格プレーオフなんぞには回らず、自動昇格の位置でシーズンを終えたい。
※GKが練習に出てくる前からFPが入場するまで「九州の誇り」がエンドレス。酸欠で死ぬかと思ったであれは。
※前のプレーオフの時にも書いたけど、近場のアウェイって選りすぐりのアタオカなサポーターが密集するので雰囲気大好き。
※サポクラさんが用意したブルーフラッグとても映えていました。
【選手投票】:
僅差でファインセーブ連発の西川くんが受賞。この日みたいに誰に投票するか悩むような試合を毎試合頼む!まだ昨日の今日みたいな投票だし、まだ回答を締めきっていないので、投票がまだの方は是非投票を!
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今回のコメント大賞は、スラムダンク世代には良く判る、すすぬさんの
「サムエルが河田兄してた」
です。川田弟は風貌からして安藤かな...
試合終了後に熊本城近くのホテルでシャワー浴びて夜の街に。
昨年のリーグ戦で大変美味しいお店を知ったのでお店に向かうと、残念な事に夜の11:00までとの事。昨年はちゃんと夜やってたやん。
仕方ないので適当に選んで馬肉焼肉屋に入るが、結構堪能(焼肉は頼んでいない)。店内には他のトリサポさんが4名(2名+2名)いたので「お疲れ様!」と声掛けホテルに戻る。今年のリーグ戦の熊本遠征は最高でした!