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いちばんたいせつなこと【J1第7節:vs川崎フロンターレ】

  とても簡単なことだ。ものごとはね、心で見なくてはよく見えない。いちばんたいせつなことは、目に見えない


 「星の王子さま」を初めて読んだのは、小学校1・2年くらいかな。「かもめのジョナサン」もあそこで読んだなぁその当時、母がパートしていた社員食堂の仕事が終わるまで、その食堂の隅っこで、そこの本を読みながら待っていた思い出。その当時、随分と本好きの子で(5歳離れた姉の影響だけど、姉は読書嫌い)、ポプラ社が出している少年探偵団シリーズ(この前NHKで満島ひかり主演でやってたやつ)を幼稚園の頃に殆ど読んでしまったくらい。

 まぁ、年齢も低い時期に読んだので、その当時は「星の王子さま」の、底に流れるテーマとか真意とかまったく判らなかった筈。


 今となっては、あの作品はいろいろと示唆に富んだ内容なんだけ、本当に「いちばんたいせつなことは、目に見えない」んだよ。きっと、たぶん。


 先週末に行われた、アウェイでの川崎フロンターレ戦。0-2の敗戦になったわけだけど、昨年の絶対王者・川崎に力負けしたのか、準備されたものを表現できて、善戦したのか。本当に「いちばんたいせつなことは、目に見えない」。


 トリニータの布陣は以下の通り。



 発表されてたスタメンでは、フォーメーションの予想はつかず。蓋を開ければ4バック。

 ツートップに長沢と町田、ちょっと縦の関係っぽい。右に健太(井上)、左に新太。ダブルボランチにこばゆ兄さんと下田、DFラインは左から健太(福森)、三竿、羽田、レイチェル。GKにタカーギ。驚きのレイチェル右サイドバック。

 ベンチスタートはポープ、黒崎、刀根、小林成豪、伊佐、屋敷、髙澤。

 対する川崎フロンターレさん。正GKさんが怪我の具合かなんかで欠場。川崎さんのゴールを守るのは、大分の風土病「タンノ(ゴールキックがそのままサイドラインを割る事象)」の病原体の発生元と、このブログで評される丹野。右ウィングに、独特の間合いで相手を抜き去る家長(もうこの選手が大分に在籍していたのもそうとう昔になってしまった)。

 トリニータにも川崎さん関係者は沢山いて、タカーギ、ポープ、下田が在籍経験者。あと帯同はしなかったけど、高山薫がアカデミー出身。


 キックオフ。

 退いて守っても、フロンターレの攻撃力に晒されるばかりと、高目の位置からのボール奪取を狙うトリニータ。それを難なく躱すフロンターレ。

 しかし、トリニータも三苫対策として起用されたサイドバックレイチェルも機能しており、そこまでのピンチは作らない。準備し、対策してきた事がある程度はできている。ダブルボランチを中心に、対等に渡り合っていた。

 まぁしかし、4バックで守ることは実践できでるけど、攻撃のターンになった場合に、連動していたかは不明。ミスとか精度の足りなさとかですぐに相手ボールとなってしまう。

 フロンターレさんも見事なもんで、トリニータの4バックに戸惑いつつも、給水タイム明けには、キチンとプレスのかけどころ等修正してきた。


 前半39分。FKからの流れで、クリアしきれなかったボールを三苫さんに拾われ、密集の中でシュートを打たれる。これだけちゃんと人数が揃ってるので、誰かに当たれば良いものを、キレイに抜かれゴールを揺らされる。まぁきちんとミートして強く振り抜いた三苫さんを褒めるしかない流れ。


 トリニータとしては、0-0の均衡した時間を長く作り、相手に焦りが出てきてからが勝負な作戦だったとは思うが、ちょっと運のない失点。まぁでも1失点でも悪くない、どこかで追いつければ相手も相当焦る筈....と思いながら、前半が終了。


 後半開始。

 トリニータは、フォーメーションを後半開始から3バックに戻す。実質守備時は5バックになるフォーメーションは普段から慣れたもので、トリニータ保持の時間は長くなる。後半57分くらいにあったサイドを崩してからの新太のボレーが、僅かに枠を外れたのがあったのだが、あれが決まっていれば、後半の流れは少し違ったものになった筈。


 後半66分。エリアの少し前の位置で、下田が出した短いパスに対し、こばゆ兄さんのトラップが少しでかくなる。これを相手に拾われ決められる。あの位置であそこまで囲まれて選択したパスにミスが出ると、そうそう勘弁してはくれないなぁ、特にJ1王者の川崎さんだったら。


 以降も、惜しい所までボールは運べるけど、余裕をもったフロンターレさんに潰される展開で、得点の香りが漂うことはほとんどなかった。

 試合は0-2で終了。フロンターレサポとしては、トリニータを圧倒した試合だったとは思うが、トリニータサポにとっては、コテンパンに圧倒されたと、結構戦術を駆使して2失点に抑えたなのか、非常に評価が難しかったと思う。


 後は短評。


【川崎フロンターレさん達】:

※丹野のゴールキックは一度もサイドラインを割らず。彼も、大分を離れて長いので、大分の風土病『タンノ』は全治したものと見える。タカーギはまだ時たま発症するからね。

※DAZNの中継を、zoom飲み会しながら眺めてたんだけど、中継途中に挟まれた、タワーマンション群が映ってたのだが、あれって「どうだ!大分で中継を見ている諸君、凄いだろう!」だったんだろうか。まぁ確かに大分にはないであろうなぁ。

※DAZNの中継で、マスク越しだから定かではないが、可愛いおねえさんが映し出された。可愛いお姉さんは、スタジアムで抜かれる可能性が高いので大変だなぁと思う。こんなしょぼいお爺ちゃんはそんな可能性が低くて助かるよ(と言いながらこの前抜かれてた)。

※フロン太さんは、いつもその他大勢のゆるキャラに囲まれとる。


【大分トリニータ選手たち】:

高木:2失点はGKとしてはノーチャンス。

福森:右利きなのもあって、左から右に切り替えるシーンが散見。左サイドに右利きおいて、直接ゴール狙う利点はあるけど、左脚でクロスが上げれればなぁと感じるシーンも多かった。

三竿:CBを任すより、上がって攻撃する方を任したかった。

羽田:ほぼレアンドロダミアンには仕事をさせず。

レイチェル:まさかの三苫対策。戦術理解度の高さを示す。

下田:2点目のシーン以外は完璧。

こばゆ:2点目のシーンはちょっと慌ててしまった。

新太:後半最初のゴールシーンが決まってたら。

健太(井上):速さは認めるが、そこから速いまま切れ込むとか、速いままクロスをあげるとか欲しい。一旦止まるイメージ。

町田:工夫がみられたけど、結果は伴わず。

長沢:ボールが長沢まで届かず。


小林成豪:ジミー大西に見える瞬間がある。

伊佐:不発。はよ、この人に1点欲しい。

黒崎:実家は苺農家らしい。

屋敷:王者フロンターレでも気後れせず果敢に攻めた(が結果はなし)。

髙澤:右サイドハーフは髙澤の位置ではない。


【その他】:

※正直「勿体なかったなぁ」が感想。ある程度準備された戦術が通用したイメージを僕は持っている。結果として0-2の敗戦だけど、ちゃんとやりあえたのでは。ただし、結果として0-2の敗戦がが示す通り、我々が王者たる位置に上る為には、まだまだ階段が残っている。いちばんたいせつなことは信じる事、このやり方を。我々が進むべき道を。

※これで3連敗(?)。まだまだ慌てる時間じゃないと思ってるし、5連敗までは想定内。それ以降の、ひりつく順位争いをどう勝てるかだと思ってる。



※坂は怪我かなぁ...。

※当日はボランチ2枚しかおらず、これでこばゆ兄さんか下田がガス欠になったり、怪我したりしたらどうするの!と不安が募る。今後、ペレイラさんが合流して、ペレイラさんの戦術理解がすんなりといき、ボランチを複数で回せるようになるといいなぁ。現在の出来やコンディションだと長谷川は序列が低いままだぞ。

※5連敗は想定済みとは書いたけど、水曜日の神戸戦に勝ちたいなぁ。金満チームにはほんと勝ちたい。

大分トリニータ2021 568572256989976905

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