loss the Title

　僕のトリニータはJ３に降格した。

　最後の最後まで声を枯らして、勝利を信じて、少しでも選手の背中を押そうと、自分なりに頑張ってみたけど、サッカーの神様は僕らには微笑みかけてくれなかった。
　それどころか、シーズン終盤の2試合、そしてこの入替戦と、常にスタジアムの向こう側のサポーターが喜びを爆発させるのを見せつけられた。きっとサッカーの神様が、その光景を僕らに強く強く刷り込もうとしているんだと思う。

　試合終了後。

　　「お疲れ様...」

　...と握手したゴール裏の仲間の手が皆異様に冷たかったのがとても印象に残っている。


　正直、トリニータは弱いから入替戦にまわり、そして入替戦に負けたと思う。弱い原因は判っていることもあれば、判らない理解しがたい現象もある。でも弱かったから降格した。それだけは変わらない。

　強くなろう。

　そして再びJ2へ、J1へと戻ろう。

　J3に堕ちて、またチームは変わらざるをえない。多くの選手が去り、多くのスタッフが去り、そして新たな家族をまた迎えて変わっていく。

　また強くなろう。

　チームが弱くなるのが刹那なのはこの数シーズンで良く判った。そして強くなるのがとてもとても大変で時間がかかることも知っている。　

　でも強くなろう。

　今度は簡単に弱くならないよう、きちんと足場を固め、困難な道のりを一歩一歩でかまわないから、また強くなろう。


　これまでも、そしてこれからもずっと...

　僕らは、僕たちは大分トリニータ。