圧倒的勝利【J2第39節:vsVファーレン長崎】
「トリニーター オーレー」
トリニータオーレのチャントがスタジアムに響き渡る。DAZNの中継でもはっきりと聞こえる。久しぶりに聞いた、そして謳ったこのチャント。このチャントはドラムのベース音がないまま謳う。主審のタイムアップのホイッスルと同時にドラムが入ってくる奴で、そこがまた堪らん。
さて先週末のトリニータはホームでVファーレン長崎さんと九州ダービー。近年のダービー連発で「ダービー」って言葉が「カリスマ」と同じ様に安くなったよね。その九州ダービーはトリニータがほぼ圧倒して勝利。後半頭に1点取られたやないか!の声も聞くけど、その後も慌てず、決定機を決めていればほぼワンサイドゲームと言っていい内容だったと思う。
前節の劇的勝利に味を占め、この日も希感舎の「トリかつカレー」を。たぶん最終節も縁起を担いで頼むと思われる。
あと長崎の角煮まんもさて試合の方。トリニータの布陣は以下の通り。
ワントップに長沢、インテリオールに司と也真人。左・奎汰に右・健太。ダブルのボランチに弓場と北斗。DFラインは左から三竿/ペレイラ/小出。GKは吉田舜継続。ベンチスタートは、高木、伊東、ノム、ネット、朝陽、サムエル、夢生。
対するVファーレン長崎さん。元愛人のFC東京脳からすると大竹洋平。大竹ももう33歳なのかぁ。背は小さいけど躍動感のあるFKが大好きでした。
キックオフ。
ダンス天国を歌い終わる間もなく大分が得点。健太の早目のクロスを長沢が納め、空いたスペースに落とすと走りこんできた弓場がコントロールシュート。よくシュートはゴールへのパスっていうけど、ほんとそんな感じのシュート。相手GKの笠原さんも触れない絶妙なコースにシュートは決まりトリニータ開始30秒くらいで得点!多分、相手にワンタッチしかさせてない。
急なリードに驚く間もなくトリニータに追加点。前半5分。也真人と絶妙なスペースへのパスに、走りこむ健太。長沢がDFを引き付け空いたスペースにマイナスのクロス。そこに走りこむのは今度は司!トリニータが開始5分で2点差をつけてしまう。
2-0は危険なスコアだし、まぁ正直我が軍が勝ったという実感が湧くのは3点取ってから...というのが過去の経験測なので、追加点を取るのを祈る前半。奎汰とか長沢にチャンスはありつつも決め切れない状況で前半40分。今後も小出-也真人から健太が飛び出し、相手DF2人をぶっちぎりマイナスのクロス。これを今度は長沢が上手に身体を捻りシュート。相手GKに触られるも、ボールはネットを揺らし長沢今期8得点目。前節でヘディングしばりが解禁され2試合連続の足技。このまま今シーズンケチャドバでいて欲しい。そして3得点全てに絡んでる健太!新幹線が通ったと喜んでる長崎県民に見せつける東九州新幹線開通!
前半はトリニータがほぼ試合を圧倒して終了。
後半キックオフ
後半46分:奎汰→朝陽
このままでは終われない長崎さんは4バック化で少し勢いを戻す。後半50分。あっさりと失点。けどまだ2点差ある為、トリニータは落ち着いて試合を継続。
後半59分:弓場→ネット
前半にイエローがでているので仕方ないとはいえ、弓場に替えてのネット投入は少し怖い。が、この辺からトリニータのシステムも落ち着き、またトリニータが攻勢に。
後半70分:司→夢生
後半70分:長沢→サムエル
後半出場の朝陽、後半途中からの夢生が前への推進力と抜群のキープ力を披露。あんだけ前へ出てくる選手が次々と出てくるのは相手も嫌でしょうな。
後半86分:下田→ノム
どうもノムはそのままボランチの位置っぽかった。ボランチの控えがベンチにネットしかいなかった為、しょうがないとはいえちょっと怖い交替。
ロスタイムに突入。このまま「九州の誇り」を謳って終わりかと思いきや冒頭の「トリニータオーレ」。そのまま試合は終了。圧倒して九州ダービーを手中に収めた。昇格プレーオフに向けて、チームを勢いづける大きな1勝だった。
【Vファーレン長崎さん達】:
※多くの長崎サポが大分に集結。トリニータを倒せば昇格プレーオフに大きな前進!...と思った試合で、開始5分で0-2は辛かったでしょう。多くの長崎サポが大分の温泉で癒されて帰っていますように。
※今の監督さんがポゼッションサッカーを推進しているせいか、無理に下からビルドアップを試みてるような窮屈な印象。ロングボールを蹴ったらあかん縛りでもあるのか。
※クレイソンさん....触れてもいない接触で、転び周りながら痛さをアピール。ものごっつ痛そうに転げまわってたけど、ベンチが慌てる素振りもないのが...ねぇ。ちゃんと注意した方が良いよ、チームメイトから。
※すまん正直な感想を言うと、チャントに日本代表と同じのが多いチームはあまり好きじゃない。
【トリニータ選手たち】:
吉田舜:ホームで響き渡る吉田チャント(初披露)に、なんとも言えない嬉しそうな笑顔を披露。スーパーセーブもあり。
三竿:安定のCKニア飛び込み要員。
ペレイラ:いつものペレイラ。4試合連続得点は実らず。
小出:也真人・健太と抜群のトライアングルを形成。管理人的に高評価。
北斗:そこまでのトラブルには見えなかったが途中交代。大事をとったと信じたい。
弓場:攻守に顔を出し運動量をアピール。シュートタッチ完璧。密かに分身の術を体得。
奎汰:少なくないミスはあるものの、サイドに蓋をする動きは速い。よって入りは奎汰で後半朝陽は納得の交替策だけど、弓場を見て思い切りの良さも思い出して欲しい。
健太:東九州新幹線開通。
司:試合後のインタビューで観客に「ただいまー!」と第一声。こういうとこが人に好かれる要素。チーム内の良い雰囲気をベテランが作ってくれている良例。
也真人:流石の大正義。ケースによっての位置取りの確かさが素晴らしい。後半のシュートチャンスは決めたかった。あれがトリニータの形(大外から大外)。
長沢:実況も言ってた「長沢用のボール」をもっと供給したいが、長沢用のボールじゃなくても決めてくれるのがありがたい。
朝陽:この日の朝陽は前へのベクトルが強い、良い朝陽。
ネット:ナチュラルボーン縦パスマシーンはこの試合を個人技披露試合に認定したらしくお洒落なプレーを随所で選択。まぁネット自体がパルプンテなので、味方も敵も反応できず。
夢生:ケースによるプレー選択は流石のベテラン。ユニフォームのパンツはブルマーみたいな滝二コーデ。
サムエル:そろそろまたサムエル砲の決まるのが見たい。
ノム:出場時間が短く評価できない。
高木:下田が蹴ったCKでできた芝生の穴を邪魔にならないタイミングで踏み固める。さりげなく良いプレーだった。
【その他】:
※6ポイントマッチで大きな勝利。が、長崎さんの体たらくもあったので手放しには評価しない。後半も得点してれば評価も変わったと思うけど、後半決めれなかった課題があって次節に向かうのは良い状況。
※下田や三竿が目立たなくなったのは、周りの選手に目立つプレーが多くなったからと思う。下田なんかイキイキとプレーしてたもん。
※昇格プレーオフに向けて、調子を上げるチーム、調子を落とすチームがいる中でトリニータは間違いなく後半調子を上げてるチーム。
※その昇格プレーオフで当たりたくなかったのが岡山(ここも後半戦調子が良い)。アウェイのシティライトスタジアムでやりたくないとは思うが、岡山の監督さん(木山さん)はここ一番の勝負に弱いイメージ(2012年のうちとの昇格プレーオフとかさぁ)があるのでなんとかなるんじゃないかと思ってる。熊本はアウェーでの対戦の良いイメージがあるので勝てる。もう一枠は、僕は徳島が上がってくる気がしてる。仙台は昇格プレーオフ圏内からも落ちるんじゃないかしら。仙台が残れば、うちの方に目があると思うし、徳島がでてくるのは嫌だけど、あいつらドローマイスターなんで最終的に上の順位で終わりたい。
※と言いながらも、残り3節で昇格プレーオフ圏内が決まった訳ではないので、昇格プレーオフも含めて残り6試合全勝でJ1への自動昇格(と同等)を勝ち取りたい。
【選手投票】:
東九州新幹線開通祝い