雨のニッパツ【J2第40節:vs横浜FC】
雨のニッパツ ノムの凄い弾道のシュートがゴールネットに突き刺さった瞬間、パッとネットから飛び散る飛沫(しぶき)。あの光景を目の当たりにできた幸せは何事にも代えがたい。
手を広げ、吠えながらゴール裏のサポーターの元に駆け寄るノム。そして抱擁の嵐。
試合後のインタビューで、泣きながら今の思いを伝えたノム。ノムが最初に入ったプロチーム、思うように現チームで結果を残せない焦燥感。色んな思いが胸中に浮かび、ぐちゃぐちゃになった結果のインタビューだったと思う。
これで3連勝、8戦負けなし。上位陣を軒並み倒してチームの勢いは上昇。昇格プレーオフもこれで出場決定。あと5連勝。
という事で、週末のFC横浜戦はトリニータの勝利。
「今年のアウェイ参戦は残りFC琉球戦だけ」.....って言ってたのは嘘で、前々節の長崎戦の前にポチってしまいました。もう一度言います「今年のアウェイ参戦は、残り琉球と昇格プレーオフと入替戦だけ」。
横浜遠征の直前から、急に「頭の悪い食べ物を食べたい」という欲求がむくむくと湧いてきたので、昼に福岡から羽田に飛んだ後、横浜で頭の悪い食べ物を摂取。
ナポリタンとチャーハンのハーフ&ハーフ。炭水化物&炭水化物。
ナポリタンがケチャップケチャップしてて美味しゅうございました。
待機列では崎陽軒の特製シューマイでビール。
だってニッパツのスタグル良いイメージないんだもん。
試合開始を待たずに雨が降り出す。
さて試合の方。トリニータの布陣は以下の通り。
ワントップに長沢、インテリオールに司と也真人。左・朝陽、右・健太。ダブルのボランチに北斗と弓場。DFラインは左から三竿/ペレイラ/小出。GKは吉田舜。
ベンチスタートは高木駿、香川、ノム、ネット、宇津元、サムエル、夢生。
前節より奎汰が行方不明に。替わりに健太にもしもの場合を想定してサイドも可能な宇津元がベンチ入り。
対する横浜FCさんには岩武と中村がトリニータのアンダー出身。岩武はU-18、中村はU-15まで。メンバー発表の際、トリニータの監督には相手サポからブーイング。上等。
試合開始。
悪くない。悪くはないが横浜FCさんもトリニータ対策をきっちり落とし込んでくる。上位同士の締まった試合という印象。決してトリニータのペースでもないし相手ペースでもない。ややスリッピーなピッチに踏ん張りが効かずボディコンタクトになるケースも。
試合を動かしたのはトリニータ。開始5分。町田のバックパスを健太が早目のセンタリング。長沢がDFを引き連れてできたスペースに飛び込む司。頭で合わせたボールは完璧な軌道を描き横浜FCのネットを揺らす。トリニータ先制。
背の高い長沢ではなくその裏のちびっこがヘディングで突き刺す中川システムを司も会得。
前半22分。一度はブロックした小川航基さんのシュートをもう一度蹴られて失点。試合は振り出しに。さすがの上位FC横浜さん相手一筋縄ではいかない。
前半残り少ない45分。再びトリニータが突き放す。ゴール手前でうけたファールによるFK。コースといい右キッカーと思わせるも蹴ったのは北斗。コースは甘かったものの相手GK六反さんの完全に逆をとり、六反さんは反応できず。最高のタイミングでトリニータがリード。
FKの直前に司が伊佐の「蹴る蹴る詐欺」を会得。しかも同じ所あたりで10分前に蹴っていたものだから六反さんを惑わせる。本家以上の仕上がりでアシスト並の働き。
ハーフタイムの喫煙所で「小川航基さんがハットトリック決めても良いから試合は勝たせて」と友達と話しあう。
後半開始。
後半の入りはトリニータが押していたようにも思えるが、得点を決めたのはFC横浜。降りてきた也真人にプレスが遅いかかり相手ボールに。エリア内からのクロスは一つ飛ばして小川航基さんの元に。ペレイラのスライディングもわずかに合わず失点。再び試合は振り出しに。
後半59分:長沢→サムエル
後半67分:司→夢生
後半67分:也真人→ノム
最近のトリニータは控えがスタメンと変わっても強度的に落ちない。
下平さんのインタビューで「横浜FCさんは前線になかなか代えづらいタレントが揃っているが、逆に僕らのほうは代えても変わらず、その時間帯でもっとクオリティーが上がるような選手を持っていた」とあった通りに交代メンバーが結果を残す。
後半72分。トリニータの攻撃は一度はクリアさせかけるも、高い位置でノムが奪取。そのままスペースを確認してシュート!冒頭で書いた通り、シュートが突き刺さった瞬間に飛び散る水しぶき。いやほんと素晴らしい光景だったよ。三度トリニータが突き放す。
後半86分:弓場→ネット
後半86分:朝陽→香川
J1への昇格を勝ってものにした横浜FCは責め立てるも、跳ね返すトリニータ。長いロスタイムが終了し、トリニータが自信と勢いを得た勝利だった。
【横浜FCさん達】:
※ニッパツというスタジアムは見やすくて好きだけど、J1にあがろうかというチームで屋根が一切ないスタジアムはいかがなものかと。
※勝てば昇格決定という試合で空席が目立つ状態。まぁ雨だし、声出し禁止試合だし、判るけれども、前日の新潟見てるとなぁ。
※勝てば昇格が決まる試合だった為か、DAZNさんが多数の地上カメラを投入。おかげでDAZN中継で、普段見かけないカットが多数。
※バスの停留所を降りた所にあったコンビニが閉店。僕はビールをどこで買えばいいんですか状態に。
※ニッパツといえば雨。天気が良かったニッパツを思い出せない。
※次節負けてしまうと最終節が阿鼻叫喚になるので負けて欲しい。
【大分トリニータ選手たち】:
吉田舜:負けなし継続。高木に替える理由が見つからない。ナチュラルに笑ってるような表情であり、蹴りだしが遅くて相手チームがブーイングするような状況でも馬鹿にしてるような感じに(誉め言葉)。その雰囲気はそのままで。
三竿:目立つシーンはなかったものの安定した守備。
ペレイラ:ノム得点直後に鼻血ブー。パンツ履き替えてた。
小出:何気何度かシュートをブロックしてた。
弓場:随所に顔を出す。
北斗:試合後高木からの太鼓オファーを頑なに拒む。
朝陽:ノムのスーパーシュートは朝陽の強引な突破から。
健太:縦をマークされるものの早目のセンタリングでアシスト。
司:得意というヘディングで得点。下平サッカーに適応してきた。
也真人:プレスで奪われるも、あの位置に顔を出すのが也真人の真骨頂。あの失点シーン以降でも同じプレーをチーム全体が継続。
長沢:連続得点はとぎれるものの相手DFを引き連れ先制点をアシスト。試合後の感じでは大きな怪我ではなさそう。
サムエル:そろそろ得点決めて。
夢生:いろいろと揉める内容に「シャムスカ時代のトリニータ」の香りが漂う。
ノム:ゴラッソ。前節あたりからなんか気持ちが吹っ切れたように感じる。
ネット:テクニックの高さでボールをキープ。
香川:試合を終わらす。
【その他】:
※シーズン終盤で上位陣を尽くぶち倒す。その割には調子のよい下位チームと引分。まぁ昇格プレーオフにでるチームは、今のトリニータとは当たりたくはないだろう。
※ゴラッソ3連発で得点と安い失点ではあるが、試合の根幹はトリニータが握ってたと思う。強くなった証拠だよ。横浜FCと打ち合って勝てるのは。
※こうなったら残り全勝。今シーズン負けなしで終わりたい。
※試合終盤で荒れてる最中にしれーっと北斗が相手ボールを妨害。相手がブチ切れるもしれーっと知らん顔。メンタル強い。
※残り試合に勝ち続けなければならないトーナメント状態で司とか夢生とかのベテランがいる強み。
※ほぼ昇格プレーオフの相手は絞れた状況だけど、最後の入れ替え戦の相手がまだ読めん。
※トリニータ公式のフォトギャラリーが7/16から止まってる状態。カメラマンはいてる筈(ワタナベさん居たし)なのに更新止まってるのは何故。
試合後は蒲田に移動して祝勝会。トリサポ関東組では定評のある蒲田の餃子、大変美味しゅうございました。
【選手投票】:
まぁ当然という結果。地味に3位に小出が入るという推し選手の活躍に嬉しさを感じる。