枕草子風にシーズンを振り返る
タイパ(タイムパフォーマンス)なる言葉があるそうです。
ヒャダイン、タイパ重視に感じる「疲れ」 音楽活動でも影響を実感(Yahoo)
費やした時間に対する満足度だそうで、若者は映画/TVよりもYoutube/TikTokなど、しかもYoutubeも早送りとかで観るらしい。どうりでファスト映画とか糞みたいなもんが流通していくことになるのね。
僕らの頃に比べ、今の若い子には消費しなくちゃならない文化とか趣味とかがものごっつ増えているからなのかねぇ。
その点、我らサッカーのサポーターってのはタイパをまる無視した種族。たかだかサッカーの試合で、時間をかけて遠征して、トリニータが勝っているならまだしも、凄く塩で魂を削り取られるような試合でも早送りはできずスタジアムで声を出し続ける。もし劇的に勝とうもんなら結果が判り切ってる試合を何回も再生する。
僕が書いてるブログなんてのもそう、読む時間を浪費して、実はなんも大したこと書いていない時が殆どだけど、読んでくれる。
ほんとサポーターって種族はマイノリティになりつつあるのかもしれない。
僕くらい齢を重ねてきてると、世の中に無駄に見える事でも無駄じゃないと思ってるし、無駄ってとても贅沢な事だと判ってきます。まぁタイパを重視するような人はこんなブログには辿り着かないのでここで書いても無駄なんですけどね(笑)。
さて管理人は、そんな無駄な事が大好きです。
サッカーの試合を観て、ブログに書き、映画を観て、本を読んで、音楽を聴き、バイクで風を感じて、波の音を聴きに行きます。
日本人は万葉の頃から、自然を感じ、文章として残すというオタク気質まっしぐらな人種です。枕草子なんてあの時代にエッセイですよ。
....と枕草子を思いついた所で、今シーズンの振返りを枕草子風にするという無駄な事をやってみよう。
春はでおくれ。
やうやう下(しも)くなりゆくチームは、すこし怪我りて、浮足だちたるチームは負けにたなびきたる。
(春は出遅れた。
やっとこさ下平戦術である4-3-3を試すも、怪我人や体調不良からかメンバーが固定できない。戦術が上手く回らない事により、開幕5節勝ちなし、その後連勝するも勢いは続かず2連勝以上はできない状況。今シーズンの成績はこの出遅れで大きく響いた)
夏は怪我人。
678月の頃はさらなり、コロナもなほ、選手のおほく罹患がひたる。
また、ただ弓場・健太など、ほのかにうち光りて行くも、をかし。
保田など2種を登録するも、をかし。
(夏は怪我人続出。連戦が祟り「若者の○○離れ」ならぬ「トリニータの肉離れ」な状態。6,7,8月のニュースを見返すとペレ,羽田,長沢,新太、奎汰,藤本,上夷と酷い。またコロナの陽性判定も度々ニュースに。そんな中でもルヴァンで経験値を上げた弓場や、右サイドの井上健太がだんだんとフィットしてくるのはおもむき深い。また2種登録の保田くんもおもむき深い。)
秋はやさぐれ。
野村のさして、シーズンの終盤いと近くなりたるに、也真人の、寝所(ねどころ)へ行くとて、41・42節など、負け急ぐさへ、あはれなり。
まいて、負けなどのつらねたるが、いと小さく見ゆるは、いとをかし。
熊本ではてて、健太の移籍、呉屋の移籍など、はた、言ふべきにあらず。
(秋はやさぐれる。
野村がニッパツのゴールに突き刺し、シーズンの終盤を無敵感で迎えるも、大正義也真人の離脱し、41節/42節と急ブレーキを踏み負けたのは、あああという気持ちに。
熊本で1年でおJ1復帰の夢がとだえ、選手が流出してしまうのは、言うまでもなく悲しいことである。)
冬はつとめて。
三竿の去りたるは、言ふべきにもあらず。
更新のいと白きも、またさらでも、いと薄さに、補強など急ぎおこして、穴埋めてわたるも、いとつきづきし。
新体制になりて、ぬるくゆるびもていけば、敗戦の悲火も、白き灰がちになりて、わろし。
(冬はつとめて冷静にしてる。
三竿の移籍は、残念なのはいうまでもない。
更新の決まらぬ選手がいたり、そうでなくても、選手層の薄さに、J3から移籍で補強してみるのは、とてもトリニータらしい。
新しい陣容になり、下平戦術が浸透していけば、昇格プレーオフの敗退という悲しみも、忘れていくようで間の抜けた感じだ。)
....まるっきり無駄な記事だなぁ....(´・ω・`)