エスペランサとの再会【J1第20節:vs清水エスパルス】
もう10月なんですよ。
今年は、コロナのおかげで自宅に引き籠ったり、夏がそんなに暑くなかったり、季節感を感じるイベントが軒並みなかったりで日々の感覚がぐちゃぐちゃになってます。
比較的、仕事とという一定のスケジュールのある僕でも、こうですから、夏休みとかオンライン授業であったりとかの学生とかは、なお一層でしょうね。
でも、もう1年の3/4は終わって残り3か月なのです。
いつ隕石が頭にぶち当たり死んでしまっても後悔しないよう、日々それなりに過ごしましょう。
さて我がチーム、トリニータの先週末は、ホームで清水エスパルスさんと対戦。エスパルスさんといえば、うちの孝行息子(エスペランサ)こと後藤優介の移籍先。もう一人、福森直也って息子が行ってる筈なんだけど音信不通。
さてさて、トリニータの布陣は以下。
先だっての鹿島戦からの変更は、ワントップの髙澤だけ。この面子の控えとして、知念・渡・野村・町田が攻撃陣としているかと思うと、ちと胸が熱い。
ベンチスタートは、タカーギ、刀根、羽田、野村、町田、渡、知念。
対する清水エスパルスさん。息子であるごっちゃんと以外に思い入れのある選手はおらず(福森除く)。六平光成さんくらいしか「おっ!」と思う選手はなし。
キックオフ
前回の対戦で、今シーズンの初白星をあげたエスパルスさん、カムバックアゲインとばかりに前線からプレスをかけて優勢に立とうとしてくる。
清水エスパルスさんは、3トップ的にな試合が今シーズン多かったイメージがあるけど、どうやらこの試合は3-4-2-1のミラーゲームで向かってきた。
プレスにはくるけど、連動しているイメージはあまりなく、トリニータの選手もある程度余裕をもっていなせている感じ。
怖さは正直なかったけど、カタカナ表記の選手が5名もスタメンに連なるエスパルスさん、個人技で殴られる可能性は捨て難くある程度緊張感を持った立ち上がり。
複数試合を観戦して、清水エスパルスさんの守備姿勢ってスペースではなくて、人に反応して...躱され失点するイメージ、正しい表現ではないかもしれないが「ダボハゼのように食いついてくる」イメージ。
そんなイメージをもったのか狙いは本職ではなさそうな西澤さん-立田さんのエスパルス左サイド。
前半16分。トップ下の田中達也が少し位置を下げると、食いついて上がってきた西澤さん。そして、その西澤さんがいたところくらいに広大に広げるスペースを狙って、岩田が一閃のロングパス。そのエリアに走り出す小出。トップスペードに乗る前に相手の前に体を入れると絶妙に、GKとDFの間へクロス。そこに滑り込む髙澤。トリニータ先制!トリニータらしさ満載のゴールシーンに思わず声が出た。
飲水タイムを挟んだ前半26分。
エウシーニョさんの縦パスをカルリーニョス・ジュニオさんがフリック。抜け出したジュニオール・ドゥトラさんがループでキョンゴンを交わし同点。
心配したカタカナ表記の方たちによる暴力的得点。まぁしょーがない。ああワンタッチで繋がれるとね。
その後、星くんの惜しいチャンス(決めたかった)もあったけど前半はドローで終了。時がたつにつれ、失点しちゃうかもの心配は薄れ、こら勝てるのイメージが強くなる前半だった。
後半開始。
エスパルスさんはプレスをかけてくるのは、前半とは変わらないけど、連動しているとは言い難く、DFラインと前線との間が少しづつのみできた感じ。またボールを持った場合の攻撃に、型というか決まり事がない気がする。1トップ2シャドーならトップ下の飛び出しとかが狙いのような気がするけど、ごっちゃんとかが飛び出し狙ってるのに、1回くらいしかボールこなかった筈。
逆にトリニータはチーム全員で狙いが統一されている感じでペースは徐々に徐々にトリニータに傾きつつあった。
後半60分:小塚→野村
後半72分:長谷川→羽田
後半72分:小出→町田
これで田中がトップしたからWBへ、町田がシャドー。
トリニータは田中がこの試合もスプリント32回とスタミナお化け。トップ下として、試合の最後はWBとしてサイドを切り裂くまくる。
後半76分。町田からの浮き球のパスに飛び出す田中。サイドをえぐってからのループ気味のクロスは、野村がダイビングヘッド。GKが触ったボールはクロスバー直撃。跳ね返りのボールが再び田中に渡り田中が決める。トリニータ勝ち越し。田中のゴールは限りなくオフサイド臭いけど、これが決まらなくても残り15分で勝ち越せるチャンスは複数回作れた筈。この1分前にもサイドの切れ込みから、髙澤に決定機が訪れたけどふかしたシーンもあったし。
後半80分:星→刀根
刀根が最終ラインに入り、三竿がWB
後半80分:髙澤→知念
試合はそのまま終了。2-1というスコア差以上にエスパルスさんとは、狙いとか選手の動きとかあった試合だった。この調子で今週末の横浜Fマリノスさんを「あっ」と言わそう。良い準備をしたい。
【清水エスパルスさん達】:
※昨年Fマリノスさん率いるポステコグルーさんの下でヘッドコーチを務めていたクラモフスキー監督。あの全盛期の横浜Fマリノスさんの偽サイドバック的にハーフスペースを使うサッカーを清水エスパルスさんが目指していて、この監督なら判るけど、あの戦術向きな選手層ではない気がする。かろうじてごっちゃんはカタノサッカーを理解しているからやれる気がするけど、そのごっちゃんにはボールが出てこない状態。今年は降格がないから育成に力をいれて、来年花咲かそうと思ってるかもしれないけど、来年は来年の風が吹くので気をつけて。自称「サッカー王国」の静岡さんからJ1が消えてしまうかもしれないよ。
※試合開始3分7分で立て続けにカレー券を奪取したかと思うと、1試合で6枚カレー券を集めるカレー祭り。確か(5枚だっけ?)を超える試合をしちゃうと罰金だったはず。試合冒頭で2枚即座に貰ったから、なんかバランス考えて、トリニータにも出されるんじゃないかと思ったけど、トリニータは0枚で一安心。
※あの左サイド組はきっと本職じゃないんだろうなぁ
【大分トリニータ選手たち】:
ムン:安定した内容。
三竿:守ってよし、攻撃参加してよし。
鈴木:さすがの帝王。相手FWに自由を与えず最少失点に貢献。
岩田:先制点のフィード見事。相手プレスに余裕を持ってアクション。
長谷川:パスを受ける際、トラップ時のボールの置き所が素晴らしく、その置き所で前を向ける動きが滑らか。もう1段も2段も上に行きそうな感じ。
島川:危険な嗅覚を嗅ぎ分け即座に潰す動きに『エジミウソン魂』を感じる。
星:丁寧に、自分ができることを丁寧にこなした印象。ヘッドのシーンは惜しかった。
小出:某ブログに大出と書かれるくらいに攻撃に顔を出す。WBは本職じゃないのに頑張った。
小塚:必要な際に下のスペースでボールを受けたり、天才ゆえのエロさを感じるが、この試合は少しミスが散見され、感じた通りに早めの交代。
田中:左サイド時の「俺が俺が」も好みではあるが、自分を囮にしてスペースを突かせる賢さも得た。
髙澤:溢れ出る高松大樹臭。
野村:運動量高め。勝ち越し時のヘディングは決めたかった。
羽田:位置取りは良かったと思う。長谷川を見習ってもっと前をむける動きを身に着けよう。
町田:随所に気の効く位置取りを高評価。勝ち越し時の田中へのパスも見事。
刀根:交代の意味をしっかりと理解し仕事をこなす。顔力はあいかわらず強い。
知念:田中のトップ下の成長ぶりを考えるに、渡とか知念とかにこの時期が早く訪れてくれる事を祈ってる。
【その他】:
※田中の勝ち越し点シーン。全員集まり喜びを分かち合うシーンに目を細めるが、タカーギあたりが田中の頭をもみくちゃにし、チームの皆が離れると、化学の実験が失敗したような田中が現れる。
よくダチョウ倶楽部とか出川が囲まれてから全裸になるイメージに近いが、そういえばこのくだり、今は亡きやべっちFCのデジッチでトリニータやってたなぁ。
※俊郎、好きだ。俊郎、愛してる!
僕たちトリサポの多くは、2008年のあの芳醇な年に、ボランチの重要性をよく理解していると思う。そして、現在のボランチである、島川の成長の瞬間、覚醒の瞬間を眺めているのかもしれない。危険な香りを察知し、猛然とそのスペースを潰す島川に「エジミウソン魂」を感じる。
※島川の内容は「エジミウソン魂」を感じ、髙澤の内容に「高松大樹臭」と表現するのは、モデルの差としか言いようがない。
※選手の短評にも書いたが、ここにきての田中達也の覚醒ぶりを眺めると、知念や渡にもカタノサッカーの本質がある日「ぱっ」と閃く日がやってくることを祈ってやまない。
※試合前の選手紹介動画。星くんのところでDJが、岩田を紹介。途中で気が付き、ぎりぎり星くんをコール。あれってリアルタイムで毎回DJが被せているのを認識させていただきました。
※岩田のJ出場100試合を記念して、試合前にセレモニー。岩田くん、お母さん似?
※この日は高木弁当をゲット。流石のこだわり青椒肉絲は美味しかったけど、あのポン酢は何につけるべきなの?
※どこかのインタビューで読んだのだが、トリニータのサッカーって大原則とか試合の狙いはあるのだけど、局所では選手の判断に任す部分があると読んで、それって大事だよなぁと実感。それなりの成果を残した、2012年の田坂さんのサッカー、いわゆるタサッカー。その終焉である2015年のタサッカー、あの時も不調な時期、選手が田坂さんの顔みて試合してたような印象を持っている(FC東京でJFKの顔みて試合してた時も)。選手の判断にゆだねる部分は非常に難しいけど、大事なことなんだなと実感。
【エスペランサ】:
※試合終了後、ごっちゃんが挨拶にゴール裏にやってきた。
いつもの試合と違って、サポクラもゴール裏におらず、やってきたごっちゃんに対して「ごーとー、ゆーすけー、俺たちのゴレアドール」のチャントで迎えることもできなかったけど、ちゃんと挨拶にくるごっちゃんを見てごっちゃんらしいなぁと思った。
試合開始前のエスパルスのスターティングメンバーの紹介で、ブーイングとかで声を出せない事情もあったけど、背番号14・後藤優介のコールにスタジアム全体から拍手があがってたのはごっちゃんの人柄。アナウンスも拍手が鳴りやむまで、次の選手のコールを止める優しさ。
あのエスパルスの現状で、ごっちゃんが活躍するのは大変だと思うけど、頑張って、いつまでも応援してる。