まさかの坂【J2第37節:vs大宮アルディージャ】
さて先週末の大宮アルディージャ戦、むくむくとツーリング欲が増したので、福岡から大分までバイクでツーリング。ツーリングといっても、僕の愛機ECTO-1号は110ccだし、日本が世界に誇る工業製品の逸品スーパーカブなので高速道路は走れないので下道を通って大分に帰省。
大分までは行橋経由でだいたい170km。110ccのスーパーカブは、燃費がよくリッター当たり80km近く走ってくれる(50ccならリッター100kmらしい)ので、だいたい大分までワンコイン500円で十分走ってくれる。ほぼ日田経由で玖珠とか通って帰っても距離は変わらないのだけれど、朝晩涼しくなってきたこの季節、日田で川沿いを走って凍えるような真似は勘弁なので北回り路線を選択(前に日田側通って凍え死ぬかと思った事があったのよ)。北回り路線はおおまかに言って201号と10号を通るコース(宇佐から日出・別府間は県道だけど)。朝5時に出発して途中の中津のジョイフルで休憩して、大分の自宅には10時前にはついておりました(ジョイフルに1時間近くいた)。
ドームに参戦する前に、ドーム近くのつけ麺屋さん「つけ麺らー麺 まる中」で濃厚鶏白湯つけ麺1.5玉を食す。好きな味わいだけど、カボスとか柑橘系の酸味を足せる仕組みがあればなぁと実感。
ドームで待機列で事情通の友人と「今日野村は出らんらしい」との情報に「まぁ勤続疲労が出てもおかしくないよね」なお気持ち。
さてトリニータの布陣は以下の通り。
ワントップに伊佐。シャドーというかトップ下に也真人。左サイドに司、右に野嶽。ダブルボランチは羽田と弓場。DFラインは4枚で左から香川/デルラン/ペレイラ/坂。GKは西川。野村欠場でここにきて右サイドバックが坂。『まさかの坂』。管理人の好きな選手なので少しテンションがあがる。ベンチスタートは新井、安藤、奎汰、堅心、藤本、長沢、宇津元。
対する大宮アルディージャさんに特に思い入れのある選手はおらず。
「降格ライン際の魔術師」との異名で堕ちなくて定評のあった大宮さんがJ2の最下位。そんな危機な状態で大分に駆け付ける大宮サポ...うーん、多いとも言えないし、少ないとも言えない数。もう大半の大宮サポさんは諦めているのかしら....。
キックオフ
大宮さんの嫌がらせでエンド交替(大宮さんの選択だと思ってる)
もう勝つしか道のない大宮さんなのだが、前から積極的にプレスにくる訳でもないように見える。ここはトリニータが上手く躱せていたのかもしれない。まぁ前半のペースはほぼトリニータ。トリニータは準備してきた事をやれていて、思うように試合ができていたと思う。唯一足りなかったのが、ゴール前での決定力とか迫力とか創造力だった気がする(一つじゃない)。
スコアレスで前半終了
後半開始
前半ペースが握れている、サイドも崩せてるし、クロスも精度が低いとはいえ上がっている。そうなるとクロスの対象となる長沢と、個人突破でクロスまで持っていける藤本を投入の流れ
後半61分:也真人→長沢
後半61分:司→藤本
で相手がFW2枚投入した前後から雲行きがおかしくなり始める。司と也真人という中盤のスペースを賢く埋めるようなプレイヤーがいなくなり、中盤の厚みがなくなる。流れがだんだんと大宮さんへ。
後半72分:伊佐→宇津元
長沢の衛星的な役割を担っての交替だと思うけど、流れが大宮に傾きかけている状況で、効果的なボールがトリニータFWへ渡る事はなかった。大宮の方が「あわや」のシーンを多く作り出してはいたが、さすがの最下位ならではの精度でトリニータはピンチを脱していた。
後半83分:香川→奎汰
後半83分:羽田→堅心
トリニータも攻撃的には出るものの、一度狂った歯車は完全に元に戻らず。「あぁこの内容の大宮にスコアレスドローかい」と思いつつあった後半ロスタイム。簡単なボールロストから、慌ててコーナーに逃げたプレーから、CKがファーで折り返され、これを相手に決められる...ほんと何度見たセットプレーからの失点パターンよ。殴り返す元気もなくトリニータが9月を敗戦で終了。
試合後のゴール裏挨拶で当然のように観客からブーイングを浴びるも、ブーイングの熱量とか意味合いになんとなく達観とか諦めとかの感情が含まれているような気がしたよ。
【大宮アルディージャさん達】:
※負けておいて偉そうにと思うが、最下位に沈む、J3降格危機のチームなりの出来だったと思う。まぁ我がチームはそれ以下なんだけど。
※大宮さんが連勝となったけどまだ最下位(勝点33で金沢さんに得失点差)。残留圏の20位が勝点42なので厳しいちゃぁ厳しい。
【大分トリニータ選手たち】:
西川:悪くはなかったが失点して負けたのは事実
香川:良い動きをしていたと思う
デルラン:助っ人としてDFラインにいるならシャットアウトが期待値
ペレイラ:続・助っ人としてDFラインにいるならシャットアウトが期待値
坂:贔屓目だけど坂らしさは出ていた。使いこなせないのは使う側の問題
羽田:悪くはないが守備優先に動きすぎている感じもする
弓場:シーズン前半戦物足りなかった出来からは復活模様。けどもっと期待してる
司:この悪い雰囲気を鼓舞したり打破したりするのがベテランでキャプテン
野嶽:坂とのコンビネーション/立ち位置交換は悪くはなかった
也真人:このままシーズン試合感が戻らないまま終わるのは辛い。爆発を期待してる
伊佐:伊佐らしい抜けからのセンタリングも中に誰も入れていない
長沢:役目を全うできるシーンは少なく
藤本:好調時の暴君なプレーが影を潜めている。もっと暴れん坊将軍なプレーを
宇津元:ボールに絡めず
奎汰:攻撃的な役目を全うできず
堅心:失点に絡む
【その他】:
※伊佐の守備に対する貢献は言うまでもないのだけれど、それを前提にしてしまうと交替した後の選手が伊佐的な役割を果たさなければならないのは辛い。僕は長沢や宇津元に伊佐の役割をやれ!というのに無理があると思うので、長沢なり、宇津元なりが機能するシステムを構築してもらいたい。下平さんが悪いとは言わんが、現体制ではそういう展開が期待できないとも思ってる。コンセプトが変わらない状態で、疲れた選手を交替させるだけに感じてしまうんだよなぁ(きっと僕には感じ取れない策とか戦術とか事情があるんだとは信じているけど)。
※何かの資料で後半戦だけの順位を出しているものがあって、大分トリニータは後半戦19位...さもありなん。7月も8月も9月も1勝づつしかしていないもの。
この日は試合終了後に花火が打ち上げられた。今年ちゃんとみた唯一の花火だった気がするけど、心がモヤモヤして純粋に花火を堪能できなかった。帰宅前に大分森町温泉・やまなみの湯でお風呂に浸かって帰る。サウナを何セットがした後に露天の椅子でラグビーを見ながら素っ裸でうたた寝。おかげで選手投票の作成を忘れておりました。大変申し訳ない。
さて翌日はほぼ来た道を辿って福岡に帰還。
唯一違う点は、ちょっと豊後高田市に行ってみたくて少し遠回り。真玉海岸はなかなか良いところだったし(記事頭の写真、きっと夕陽を眺めるとキレイなんだろう)、昭和の町で「杵や」さんのおこわを買って帰ろうと思ってたけど、店が開いていなかったのが残念(口の中がおこわだったのに)。
【選手投票】:
記事中にも書いたけど、僕のミスで展開が遅くなってしまって申し訳ない。
まぁ試合内容からしたら当然のごとく、ニータソが受賞。まぁ当然かな。
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