蜘蛛の糸切れず【J2第40節:vsブラウブリッツ秋田】
ちょっと心が折れてブログの更新が3週間程滞ってしまいました。
2007年くらいから毒にも薬にもならない文章を垂れ流してきて、仕事に忙しくて書けない時期とかもありましたが、ここまでトリニータの試合が楽しくなく、書く気が起きないのは初めてです(あの暗黒期の2015年でも書いているのに)。
書いていない時期も遠征には行っていました(行っていたからこそ書けなかった)、10/7の東京ベルディ、10/22の栃木SC....栃木SCの初カンセキはなかなかのスタジアムで(どことなくレゾドっぽい部分が多くある)ちょっと感動しました(運動公園の中に遊園地まであるんですよ)。結果は散々でしたけど....。
さて先週末はホームでブラウブリッツ秋田戦。この試合をいれて残り3試合となったところで、ホームゲームの開催が13:00とデーゲームに。朝移動では辛いものがありますので、前日に大分へ移動。明野アサヒ温泉でサウナを3セットくらいしばいて就寝。
トリニータの布陣は以下の通り、ワントップに長沢。左サイドに藤本、右に鮎川。セントラルMFに弓場と新太を置き、アンカーが堅心。DFラインは4枚で左から奎汰、香川、ペレイラ、野嶽。GKはテイシェイラ。ベンチスタートは西川、松尾、羽田、中川、司、野村、伊佐。スタメンを見て一瞬3バックかとも思い血沸き肉滾るが、まぁ4バックだろうと推察。混乱した理由は香川/奎汰/藤本の同時起用のせいかもしれん。ノムと中川の復帰は大きいなぁと一安心。
対するブラウブリッツさん、GKが圍謙太朗..その昔、管理人がまだFC東京SOCIOだった時分に新人選手だった子。流れ流れていまや秋田のGKかぁ....趣深い。
キックオフ
ボールを保持する事には定評のあるトリニータ、ボールの保持なんて「何それ美味しい?」前線へのロングボールと走力には定評のあるブラウブリッツさん。案の定トリニータが良い具合で押し込む。前半に失点することにも定評があるらしいブラウブリッツさんを狙っての攻撃が実を結んだのが前半開始早々の6分。
DFラインの香川から絶妙なクロスが前線の長沢へ。長沢の頭を経由してDFラインの裏へ飛び出した鮎川へ。鮎川が転びながらのシュートが突き刺さりトリニータ先制!
しかしここから追加点が奪えない事でも定評のあるトリニータが攻めるも得点を奪えず。堅心のクロスに長沢がポストを叩いたりしたんだけどなぁ...この日の長沢は後半も良いシュートはあったけど圍くんのナイスセーブにあったりして「長沢の日」ではなかったけど、そんなに悪い出来ではなかった。
ボール支配率なんて関係なく得点できる事に定評のあるブラウブリッツさんが牙をむいたのが前半19分、反転シュートを決められ同点に。相手の体幹の強さに驚く。
トリニータがボールを保持するも、ブラウブリッツさんも鋭いカウンターを披露する展開が続く。前半終了間際クロスに飛び込んだ相手DFの飯尾竜太朗さんとテイシェイラが激突...飯尾さんは担架で退場。どうも後日の発表を見ると「肺挫傷、6-12左肋骨骨折」との事。ひぃ~....そんな大怪我だとは...テイシェイラになんかなくてよかったけど、テイシェイラダンプなみの強さ。現地で見た感じ、あれで黄色だされて退場した飯尾さんは可哀そう。
前半終了
後半開始
後半も形は変わらず、攻めるトリニータと鋭いカウンターを魅せるブラウブリッツさんの形。ブラウブリッツさんは少し遠目から打ってくれたり、枠を外したりで少し有難い。
トリニータは攻撃的な選手を投入して攻勢に出ようとするも、追加点が取れない事で定評(以下略)
後半61分:弓場→野村
後半71分:藤本→司
後半71分:鮎川→松尾
後半78分:長沢→伊佐
後半78分:新太→中川
司のシュートがポストを叩いたあたりから「こらあかんで」と不安が増すも、いつも以上に声を出しピッチの選手を鼓舞する。
終了間際。CKやFKの場面が多くなる。司が煽ったりして一段とボルテージが上がる観客席。劇的な瞬間が訪れたのは後半ロスタイムに入った所。司のFKは相手にクリアされるが、そのこぼれ球に反応したのが松尾!低く振り抜かれたシュートは相手DFの脚から伸ばした手にあたる。ハンドの判定。
PKを蹴るのは司。このまま引分だとJ1昇格の目がなくなるプレッシャーがかかるPKを見事にゴールの隅っこに、ここしかないコースに決める。トリニータ蜘蛛の糸を切らさず次節につなげた。
【ブラウブリッツ秋田さん達】:
※最後のハンド判定された選手...あのディフレクションで手に当たるのは不運だなぁ、まぁルール的にはハンドなんだろうけど、あれで黄色進呈は可哀そう
※体幹の強そうな屈強なFW。特に#40:青木さん体躯が良かった
※秋田からはるばる大分まで遠征してきてくれた秋田サポ、大分を満喫して帰ってください
※ブラウブリッツの選手は、試合後トリニータサイドにも一礼したりして好印象。ブラウブリッツさんや、モンティディオさんとかには好印象的に評する事ができるのに、ベガルタにはそんな視点に立てないのは不思議じゃない。
【トリニータ選手たち】:
テイシェイラ:ダンプなみのあたりの強さを見せる
奎汰:ほんともう少し前でプレーさせてあげたいけど枠に飛ばせ
香川:CBでの起用に「まじかー!」という感じだったらしいが、精度のあるクロス、カバーするスプリントと攻守でわたって大活躍
ペレイラ:こけて慌てる
野嶽:司のPK成功に独りセンターサークルに立ち試合を開始させない。司がアピールから戻ってきた瞬間に歩みよりハグ...惚れてしまう
堅心:きちんと前への推進力をみせた
弓場:良くも悪くも目立たず
新太:ごりごりではあったが...
藤本:藤本を健太並に成長する方法募集中
鮎川:得点シーンは新太とポジションチェンジしてたん?鮎川もウィングにおくよりトップ下とかに起きたい
ノム:プレーに余裕を産ませた
司:PKの重圧をキャプテンとして担う勇気を讃えたい
松尾:相変わらずラッキーボーイはそれなりの理由がある
伊佐:相手の戦術指向で前からのDFは不発
中川:復帰の第一歩は時間が短くまだ調子をどうこうは図れない
【その他】:
※司のPKのシーン...J2/J3入替戦で高松が外したのを思い出していた。あの時も高松が外したんならと納得したし、この日司が外したとしても納得したと思う
※これだけ勝てんチームの応援に9,033人もの人がやってくるのを嬉しく思う
※ごく僅かではあるが蜘蛛の糸は繋がっている。チームを修羅場上等の場にすることで定評のあるトリニータを残り2試合全力で応援する
【選手投票】:
僅差で司が受賞。
皆さまのコメント返信はことら(久しぶりの勝利に皆さま文書が長め)