有終の微【J2最終節:vsザスパクサツ群馬】
とりあえず勝って終われるのは素敵な事だと思います。
でも僕は、このチームがここで終わる...また来シーズンは別のチームになってしまう事への寂しさと、前半のゲームの進め方の素晴らしさと決定力のなさ、そして案の定後半は押される展開に、応援しながらも随分と醒めた感情で試合を眺めていた。
サポーターにとって開幕戦と最終節は、盆と正月みたいなもんで少し特別。東京からの友人を交え、前日夜は「まんとく」で宴会。我々は2番目にまんとくに並んだのだが、先頭の一行も良く知るトリサポ福岡ビールくず組。まんとくでは隣に位置し、テレビ番組でよくある「アダルトチーム」vs「ヤングチーム」の構図のようで笑った。ちなみに我々アダルトチームに、にしだくん(ああ見えてヤング)が居るのにはもっと笑った。
さて試合当日。
待機列は仲間のおかげでそこそこ前の方だったけど、今年から導入のこの仕組みもうちょっと練り込む必要があるよね。現在の仕組みだと、事前シート張りの意味もないし、再整列に間に合っていないのに、平気で番号の位置に直前にやってくる面々がいたりするもの。来シーズンはさらによりよくなっているのを期待します。
スタグルで琴線に触れるものがなかった為、とり天ですます(画像なし)。
さてさて試合。
トリニータの布陣はここ数試合と同じ形。ワントップに長沢、左・藤本、右鮎川。インテリオールに弓場と新太。アンカーに堅心。DFラインは4枚で左から奎汰/香川/ペレイラ/野嶽。GKに西川。ベンチスタートは、新井、松尾、羽田、野村、中川、梅崎、伊佐。対するザスパクサツ群馬さんには、とりたて思い入れのある選手はおらず。
キックオフ
過去最高の順位で「新しい光景」でシーズンを終わろうとしている群馬さんに対して、トリニータの4-3-3が牙をむく。
ほぼ栃木群馬陣内(という事は我々ゴール裏から遠い方)で試合は行われ、サイド攻撃、2ndボールの奪取とトリニータが好き放題にしている状況。相手がやってくる事に対しての事前準備はきちんとできているし、相手を上回っていると実感。
哀しいかな決定力不足の部分は改善できておらず、先制点をあげる前にも、長沢の脇腹(?)とか弓場のヘディング、鮎川、堅心のシュートとかあるも真正面だったりして決まらず。
しかし前半24分。野嶽からの見事な「長沢用のクロス」に、「これぞ!」という走り込みを魅せた長沢がヘッドで突き刺す。トリニータ先制!1-0
続いて前半37分。ワンツーで裏をとった新太のシュートを相手GKが弾いた所に反応したのが弓場。なかなか取れなかった追加点を前半で。
ほぼトリニータのペースで前半は終了。この群馬さんならまぁ順当に勝てるやろうと思った。
後半開始
群馬さんがちょっと布陣にテコ入れし、大分対策をとってくると同時に前からの圧力を強めてきた。
そうなるとずるずると受けてしまうトリニータの悪い癖が顔を出しだす。
後半61分:弓場→野村
後半61分:藤本→司
後半65分。運悪く香川がハンドをとられPK。そのPKを決められ1点差2-1。
後半73分:新太→中川
後半73分:長沢→伊佐
後半87分:鮎川→羽田
羽田を入れて5バック気味の守備で逃げ切りを図る。単純に守備を固めるが、この日は追加点を奪いにいくくらいの攻めも見せて試合は終了。
今シーズンのトリニータは17勝11分14敗の9位で終了した。
試合後にひとり祝勝会...高速バスで福岡に帰り、自宅についてから「あぁ今シーズンも終わったんだなぁ」と感慨に耽る
【ザスパクサツ群馬さん達】:
※昇格にも降格にも関係なく、日曜日開催という悪環境でも、それなりのザスパサポさんが来県。ぎゅっと一団に固まりむっちゃ応援かっこよかったっす。来期もJ2で切磋琢磨しましょう。
※大槻組長が指揮を取り出してから、ザスパクサツ群馬さんは現実的で良いサッカーを展開しているなぁと感じる。あとは新卒とかユーズ上がりから爆発的な選手が出てくると、上を狙えるようになるんじゃないかなぁ。
【トリニータ選手たち】:
西川:経験値を積むシーズンだった。まだまだ伸びしろしかない選手。この日も無失点とはいかず残念ではあったが来シーズンに期待
奎汰:後半の単騎突破には心が躍ったが、クロスの安定さが欲しい
香川:ハンドはしょうがない。この日も本職ではないCBで活躍
ペレイラ:隙をついてあがるプレースタイルは嫌いじゃない
野嶽:いぶし銀。抜群の長沢用クロスをあげる
堅心:ボールを引き出し「前を向ける」これが出来るのが素晴らしい。きちんと成長できたシーズンだったと思う
弓場:昨年の輝きがみれん...と思いきやシーズン後半に輝きだした
新太:新太にもっと点を取らせたかったシーズンであった
藤本:穴あきソックスが貧乏くさく感じてしまう管理人は老年
鮎川:鮎川の位置はそこじゃないと思いつつもそれなりに輝く
長沢:先制点の長沢らしさ...が、シーズン3得点は物凄く物足りない
野村:さすがのボール保持力をみせつける
司:見せ場は少なかったが、大分のレジェンドとして来シーズンも元気な姿を
中川:気の利いたポジショニングは流石
伊佐:身長がも少しあればのシーンが何度か
羽田:今シーズン最後の登場は羽田。羽田の成長ぶりが今後のトリニータを大きく羽ばたかせる
【その他】:
※17勝11分14敗....負け数を一桁に抑えるのが来期躍進する絶対条件
※試合前とシーズン終了の挨拶で上手かったのはNetOneSystemsさんと司。次に下さん、最後に社長。社長の挨拶は、前社長よりかわスムーズに話していたとは思うが、内容が薄いよ
※弓場、待望のホーム&勝ち試合でのゴールに、松本玲賞への期待が膨らむ
※試合後のセレモニーの場で、ブラジル人マダムにニータン大人気
※シーズン最後のホーム試合は、控えのGKも試合前練習のピッチに立つのが恒例。しかし最初のゴール前挨拶までくるのが記憶にはないので、テイシェイラは勝手が判らず、ついてきただけと想像。
※伊佐の子供(?)がお父さんに手をひかれ、ピッチ周回の時にスタンドに手をふるのがとても可愛かった。
※セレモニー後のピッチを駆ける選手の子供を見ていると、日本でのこの平和が一日でも長く続いて欲しいと思った
※ビンゴ初当選。当選後のくじ引きで中川サイン入りボールがあたる
【選手投票】:
良い試合は票がわれる印象。試合内容から納得の保田堅心が最終節の受賞となりました。また例年の如く、シーズンオフに2023シーズンのMVP投票(『生眼Awards2023』)を実施致しますので、ふるってのご参加を期待しております。
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